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6月はジューン・ブライド、台湾でも結婚シーズンです。なぜ6月なのか調べたところ、さまざまな説がありました。ここでは代表的な2つをご紹介します。
鬼月の前に駆け込み結婚
まず1つ目は、欧州から伝わったというもの。ローマ神話に出てくるユピテル(Jupiter)の妻で、結婚生活の保護神であるユノ(Juno)に由来し、6月(June)に結婚すると幸せになれるという伝説が生まれたようです。
もう1つは、台湾では旧暦7月が新しいことを避けた方がいいとされる「鬼月」のため、結婚できないと考える古くからの風習が今も残っており、6月のうちに結婚する人が多いようです。
ところで、プロポーズは女性にとって、結婚そのものよりも大事だとさえいわれていますが、男性は一体どのようにプロポーズすればいいのでしょうか。英語の「Will you marry me?」、日本語の「結婚してください」、もしくは中国語の「嫁給我吧」と言ったありふれたせりふでは、もう女性の心を動かせないようです。
白髪になってもずっと…
最近、台湾のある結婚相談所が独身女性1,000人以上を対象に、プロポーズの言葉に関する調査を行いました。
同調査によると、女性が言われたいプロポーズの言葉の栄えある1位は、「君が年をとっても、白髪になっても、僕は今と変わらず、君のことをずっと尊敬し、愛し続ける」だそうです。このせりふは新鮮味には欠けていますが、女性の心を打つ「ずっと」「尊敬」「愛」といった言葉が含まれているのが人気の秘密だと思います。
さて、この1位のセリフはロマンチックな感じがして、納得できますよね。ですが、2位のセリフを聞けば、皆さん恐らく笑ってしまうと思います。それは何と「財産すべてを、君に譲ります!」
財力が最優先!
台湾では結婚相手を選ぶとき、お互いの気持ちを最優先に考える女性は「愛情派」、一方、相手の財力を最重視する女性は「パン派」といわれます。一般的には、女性は比較的感情的で、結婚を理想化し、愛さえあれば幸せになれると信じていると考えられています。ですが、この調査を見る限り、「パン」を選ぶ女性は多いようですね。
ちなみに、女性が好ましくないと考えるプロポーズの言葉は、「親が早く結婚しろと言う」「親が君のことをとても気に入っている」「もう若くないからそろそろ結婚しよう」「子どものママになってくれない?」「これからもご飯を作ってくれない?」など。ということは、まるで親のため、はたまた女性を主婦役に限定してしまうような言い方をすると、台湾女性には断られる確率が高いようです。
ワイズコンサルティング 陳逸如