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第43回 新型インフルの大敵──肥満


コラム 台湾事情 作成日:2009年9月25日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第43回 新型インフルの大敵──肥満

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 最近ちまたでよく話題に上るのは、やはり新型インフルエンザではないでしょうか。感染しないように手洗いとうがいを徹底し、外出するときはマスクを着用する等の基本対策は、皆さん既に実行に移していらっしゃると思います。そこで今回は、台湾で最近注目されている新たな予防法の一つ、「ダイエット」をご紹介します。

ダイエットで新型インフル予防

 ダイエットと新型インフル予防に、一体どのような関係があるのでしょうか。

 米国のある病院に移送された新型インフル重症患者10人のうち9人がボディマス指数(以下BMI指数。肥満度を表す指数の一つ。BMI=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])が30を超え、さらに7人は40も上回っていたそうです。最終的にはこの10人のうち3人が死亡、残り7人はいまだ回復の兆しが見えないそうです。
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 台湾でも新型インフル感染で死亡に至った人のうち、3分の1は肥満と判定されています。医学的には、肥満の人が新型インフルに感染しやすいとはまだ証明されていませんが、行政院衛生署疾病管制局は先日、肥満の人は新型インフルに感染したら、重症になりやすい傾向がみられると発表しています。それを機に台湾ではダイエットブームが発生。有名なスポーツジムチェーンによると、ジムに通う人が3割くらい増えたとのこと。さらに、肥満治療の病院でも患者が急増したそうです。

 BMI指数を計算するのに必要な身長と体重を常に把握しておくことは、もちろん大切です。とはいえ、体重だけでなく、体脂肪も重要な肥満判断材料です。

 最近台湾では「泡芙族」(シュークリーム族)という新しい言葉が生まれました。「泡芙族」とは、体に筋肉があまりついておらず、脂肪が比較的多い人のことを指します。女性の体脂肪率は30%以下、男性は25%以下が適当だと言われています。それを超えた場合、シュークリーム族と言えるでしょう。

 体重だけで判断すると、標準的な健康体に見える人でも、実は体脂肪率が高過ぎるシュークリーム族かもしれません。特に女性は一般に、デザートやお菓子等を男性より好んで食べます。さらに、運動量も少ない傾向があるため、摂取カロリーを十分に消費できないと、皮下脂肪や内臓脂肪がついてしまいがちです。

台湾女性の4割がシュークリーム族!

 衛生署の調査によると、20~39歳の台湾人女性のうち、シュークリーム族が4割程度を占めるそうです。こういうタイプの人は体力があまりなく、疲れやすいほか、高血圧や糖尿病、脳梗塞(こうそく)などになる確率が高いそうです。体重の裏に隠されて見落としがちな体脂肪にも気をつけないといけませんね。

 弊社では、20代の女性社員は体重が50キロを超えてはいけないという内規がありまして、私は毎朝、体重を厳しくチェックしております(笑)。とはいえ、シュークリーム族かどうかは体重だけでは分かりません。皆さんも定期的に体脂肪率を測ってご判定くださいね。


ワイズコンサルティング 陳逸如

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