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第41回 伝説のNo.1コメディアン「猪哥亮」が復活!


コラム 台湾事情 作成日:2009年8月7日

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第41回 伝説のNo.1コメディアン「猪哥亮」が復活!

記事番号:T00017101

 
 先週の土曜日(1日)、台湾テレビ史上に残る大事件が起きました。ある年代以上の台湾人なら誰でも知っている伝説のコメディアン「猪哥亮」の新しいバラエティー番組が始まったのです。番組の司会者として約10年ぶりの再デビューだったにもかかわらず、放送初日の視聴率は8.73%(約365万人が視聴した計算)と、台湾テレビ界過去5年の最高記録をたたき出しました。
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「猪哥会社」初回放送の高視聴率を祝う猪哥亮(左)(中央社)

最盛期は月給6千万元

 「猪哥亮」(ジューグーリャン/1946年生まれ高雄市出身)は、おかっぱ頭に台湾語を多用する話し方が特徴の、台湾ナンバーワンと評価されていたコメディアンです。テレビ番組の司会者として最盛期は月6千万台湾元を稼いでいた時期もあるといわれています。

 猪哥亮の人気が最高潮だった90年代、司会を担当した歌謡ショー《猪哥亮歌庁秀》はテレビでの放送のみならず、ビデオも制作され、台湾全土で販売・レンタルされました。ビデオはその人気から、「2カ月前に予約しないと借りられない」とまでいわれました。

 思い返せば、私が小学生のころ、家族もクラスメートも近所の人も、誰もがこの番組を見ていたことを今でも鮮明に覚えています。

ギャンブルの借金が元で失踪

 しかし、ギャンブル好きの猪哥亮はその後、賭博に負けて数億元ともされる借金を作り、命を狙うヤクザからその身を隠すため、99年に芸能界から姿を消してしまいました。

 約10年もの行方不明状態が続いた後、今年の2月、猪哥亮が台湾南部にいることをマスコミが突きとめました。それ以降、テレビで猪哥亮特集が頻繁に放送されるようになり、再び「猪哥亮ブーム」が巻き起こりました。テレビで猪哥亮のものマネをする人が増え、インターネット上でもよく話題に上るようになり、復活の機運が芽生えていきました。

 こうした状況の中4月、猪哥亮は大手家電販売店のテレビコマーシャルへの出演を決意し、復活を遂げました。そしてそのコマーシャルが大好評だったため、ついに今月、番組司会者として本格的に活動を再開しました。

 先週土曜夜10時に始まった「猪哥会社」(民視)という番組ですが、10年ものブランクがあったにもかかわらず以前と変わらない話術が視聴者の絶賛を受けました。この日の視聴率8.73%は、同時間帯の他のバラエティー番組が1.43%と1.77%だったことを考えると、猪哥亮の人気のすごさが分かると思います。

若い人にもまだまだ人気

 猪哥亮は台湾語を使った話術を特徴しているため、「年配の人にだけ人気がある」との評価をよく耳にしますが、実はそうではありません。私は昔から猪哥亮の大ファンですし、若い女性の知人に聞いてみると、やっぱり彼女も大好きだそうです。知人曰く、「しゃべりが面白いので、見ているうちに仕事でたまったストレスが発散できる」とのことです。もう63歳の猪哥亮はまだまだ「モテモテ」のようですね。

 あす(8日)「猪哥会社」第2回が放送されますが、引き続き高い視聴率を獲得できるか、注目が集まっています。

ワイズコンサルティング 陳逸如

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