ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

第45回 若者が望む「第一桶金」


コラム 台湾事情 作成日:2009年11月6日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第45回 若者が望む「第一桶金」

記事番号:T00019054

 
 私は現在、弊社が開催する中堅社員研修の講師を務めております。研修で受講生に人生の目標を書いてもらううち、若者には共通の目標があることに気が付きました。それは、30歳までに人生の「第一桶金」を稼ぐというものです。

 目標は100万元!

 中国語の「一桶金」とは100万台湾元のことです。200万元は「二桶金」といいます。ですので、台湾人がよく口にする「第一桶金」というのは、人生で初めて自らの手で稼ぎ出した100万元のことです。

 ヤフー台湾は先月、「30歳までにやるべきこと」をテーマにアンケート調査を行いました。約4万人の回答を集計した結果は、下記のとおりです。

T000190541

 
 ランキング1位の「人生の方向性を見つける」はまさしく精神面での目標ですが、物質面だけを見れば「人生の第一桶金を稼ぐ」という回答が最多でした。  実は100万元というのは、台湾人にとってとても意味深い数字です。それは、台湾では年収100万元が富裕層になるための最低ラインと言われているからです。つまり、年収が100万元以上ないと、富裕層になる「入場券」さえ手にしていないのです。というわけで、若者の多くは年収100万元を目指しています。

 ちなみに、行政院の2008年統計によると、30歳未満の台湾住民の平均年収は41万8,426元、30代の平均年収は62万6,508元でした(まだまだ努力の余地がありますね…)。

 結婚相手の条件にも?

 この間見た日本のテレビ番組によると、結婚相手を選ぶ際、20代の日本人女性は年収360万円以上の男性を望んでいるそうです。同様に台湾の場合、女性が望むのは年収100万元以上の男性だそうです。

 ただ、確かに年収100万元も台湾人の夢ですが、30歳以降の人生を考えて、30歳までに人生の「第一桶金(100万元)」を貯めることが、多くの台湾人にとって当面の目標といえるでしょう。

 ワイズコンサルティング 陳逸如

陳小姐的台湾トレンド情報 台湾トレンド

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。