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新世代のコミュニケーションの場としてすっかり定着したブログですが、ちょっとした変化があるようです。資策会FIND(経済部傘下の財団法人)の統計によると、2007年、台湾でのブログ登録者数は約311万人でしたが、今年7月の調査では、270万人まで減少したことが明らかになりました。それは一部のユーザーが、今、新たな流行となっている「微型Blog」(micro-blogging=マイクロブロギング)に切り替えたからと言われています。
従来のブログは、利用者の増加に伴い、機能がだんだん強化され、複雑になってきました。マイクロブロギングはそこに注目し、従来のブログを見直すことで、必要最低限な機能だけを残して、より気軽に利用してもらおうという新しいサービスです。
迅速かつ簡単に使えることが特徴で、従来のブログに比べて、短い文章で伝えたいことを表現することができます。思いついたアイデアや、ちょっと思ったことなどもすぐに記録でき、時間のない現代人にとって、ベストチョイスと言えるでしょう。また、マイクロブロギングでは、高度的なライティングテクニックが求められないので、書くことが苦手な人や、初心者でも簡単にブログを始めることができます。
時系列で一目瞭然Plurk
そこで今回ご紹介するのは、マイクロブロギングの「Plurk」です。
Plurkは今年5月からサービスがスタートしたばかりであるにもかかわらず、今では、台湾で最も人気があるマイクロブロギングとされています。その最大の特徴は、時系列で自分と相手との交流を記録できることです。
自分はいつ、何の文章を書いたのか、相手からいつメールをもらったのかを時系列によって一覧できます。また、文章も140文字以内に制限されていますので、深く考えて書くのではなく、日常生活でのささやかな出来事や、ちょっとした思いなどを記録するという性格を持ちます。
政界でも流行?
こうした「簡易版」ブログは若者に大人気ですが、一般市民のみにとどまらず、政界でもブームになっているそうです。
馬英九総統は10月17日に国民党の主席に就任しますが、その日は馬総統がPlurkを初めて使う日にもなるそうです。馬総統は就任後、インターネットを通じて政見や政治に関する考え方を公開していましたが、文章があまりにも堅すぎて、一般市民からの反響は薄かったそうです。そこで、国民党の幹部たちはPlurkで政見を公開することを考えつきました。目的はもちろん一般市民との交流を強めることです。
馬総統はまだPlurkを使っていないそうですが、Plurkのサイトには既に「馬総統Plurk応援団」ができています。応援団の管理者は、国民党の現役党員の20代女性3人で、馬総統がPlurkに参加する前にできるだけ多くのメンバーを募り、馬総統を応援したいそうです。
◎plurkへの参加はこちらまで
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http://www.plurk.com/
ワイズコンサルティング 陳逸如