記事番号:T00120354
kintone(キントーン)活用事例のお話です。
■3人から1人に
「2024年度の決算は増収増益でした」。そう話してくれたのは、台湾L電工の羽沢総経理(仮名)でした。日本の本社は電子機器の製造販売をしており、台湾では本社製品を中心に輸入販売しています。
「4年前の決断は正解でした」。コロナ禍の影響で輸入貨物代金が大幅に引き上げられた時期、主力製品以外は積極的に台湾メーカーから調達を進めました。ここ数年の需要多様化により台湾調達は売り上げの3割を超えました。
「kintoneを導入して良かったです」。
当時の課題は台湾調達拡大に伴う取引先メーカーの管理でした。kintoneが選ばれた理由は、市販システムも検討されましたが、どれも出来合いの機能に業務側を合わせる形となります。そのため総経理の構想する業務フローにはなじみませんでした。そこで自由に機能を作成できるkintoneを試されました。
「取引先の管理業務は省人化されました」。kintone導入後、課長を含め3人が携わっていた業務は1人となりました。
「課長は本来業務に専念できています」。課長はkintoneでの調達申請の決裁業務のほか、本来の仕事である取引先との交渉や営業と取引先間の調整などに十分な時間を注げるようになりました。
■課長が変わる
「覚えていますか?システム導入に一番反対したのは当の課長でした」。そんな事もありました。自分の仕事がシステムに奪われるとの妄想だったようです。
「前任者の責任にするわけではありませんが、課長への教育が不足していたかと」。課長に見合った仕事が出来ていなかったとのこと。役職定義を理解できておらず、スタッフからの情報を体裁よくエクセルにまとめて報告することが仕事、あれこれ必要有ること無いことも含めて自分が忙しく動いていることが仕事だと勘違いしていました。
「研修に参加させて人が変わりました」。ワイズの監督者研修に参加されて学習した以外にも他社の同じ役職仲間とも懇談する中で変身したのでした。
「今では調達部門の中で一番積極的にkintoneを活用していますよ」。元々情報の整理にはたけていたのでkintoneの情報も上手に使いこなせています。
■今年の計画
「増益を原資にしてIT投資を増やします」。ネットワークの無線化や旧式パソコンの入替えは早々に取り掛かりたい。
「それと、kintoneの利用を拡大するチームを課長中心に立ち上げました」。喜ばしいお話を頂きました。お役に立てますよう、寄り添ったサービスを心がけてまいります。
●詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ys-consulting.com.tw/service/it/kintone.html
宇都宮武則
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