記事番号:T00124919
■評価システム決定
発芝総経理と白河総経理が白いテーブルを挟んで向かい合っています。白河総経理の背中には、じわりと西陽が当たり始めています。テーブルに置かれた飲み物は、生ビールでなくコーヒーでした。
白河「そうか決めたか。kintone(キントーン)の評価システムか~」
発芝「はい、今後の会社業務全般の効率化を考えた末、まだまだ紙やエクセルによる作業や情報の属人化が多くあります。それらを順次システム化するためにkintoneを業務の基盤とすることに決めました」と、白河総経理の反応を伺ってみました。
白河「実は俺もkintoneを使ったことがある。あれは新潟支店に赴任していた頃だったかな」
発芝総経理は続きを聞きたくて「それで?」と相づちを入れました。白河総経理は続けて「本社と全国の支店はERPといった基幹システムで繋がっていたが、基幹システムは小回りがきかない」
発芝総経理は白河総経理からkintoneの事例を聞けるとは思ってもいなかったので少し興奮した口調で言いました。「小回りとは?」
■支店業務を効率化
白河「支店側から改善要望を出しても一切受け付けてくれん。そこで支店内の取引先や案件情報、業務日報などはkintoneを使って管理していた」
発芝「なるほど、支店側の裁量でシステム化できるのですね」
白河「そうだ。それまで申請書に手書きしていた費用申請や出張申請などはkintoneに組み込むことで、紙や押印の手間はなくなりスッキリとしたよ」
白河総経理は甘いものがほしいとウエイターを呼んでショートケーキを2つ注文しました。
白河「同時にERPの会計システムへ手入力していた手書きの伝票類は、kintoneからデータを転送できるようになったので、必要なくなったんだ」
発芝「それらのしくみを整えるには、結構な期間がかかったことでしょう?」
白河「それらは新潟支店で独自に作成したものもあったが、ほとんどをいち早くkintoneを使った群馬支店から移植したと聞いた」
発芝「再利用できるのは便利ですね。その後の新しい機能はITメーカーさんに作ってもらったのですか?」
白河総経理は口に生クリームをつけながらケーキを飲み込むと「そこだよ。驚いたね~。ある日の部門の会議で俺が、こういう集計レポートがほしいんだ、と言うと、スタッフの1人が言ったんだ。”それ私があさってまでにkintoneで作っておきます”と」目を丸くして見せた。
発芝「自作と言うことですか?」
白河「そのとおり。若手のスタッフほとんどがkintoneでアプリを作れるのだよ。業務に必要なアプリは自作していたという話さ」
宇都宮武則
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