記事番号:T00125221
■社内申請あるある
発芝総経理「ありますね~それそれ。急な稟議のために稟議決裁書に押印するためだけに夜中会社へ戻る」
白河総経理「そんな時に限ってクライアントとの食事会だったりして、酔っているから間違えて社長欄に押してしまったり…」
西陽の差し込む白いテーブルを挟みながら「あるある」ばなしをしています。
発芝「その申請書なら昨日だれだれさんに渡したはずだよ!結局のところ渡す相手を間違えていたんですが」
白河「昨日、机の上に置いたって言うんだね?念のためカバンの中を探ってみると顧客資料に重なって入っていた」
発芝「申請書の山にコーヒーをこぼしたことも」
白河総経理もうなずいています。
発芝「不思議な習慣ですが、申請書に押印が並んでいるのを見ると何だか安心したものでしたね」
白河「申請書を回覧するだけでも手間だったはずだな」
発芝「そうですよね~」
白河「回覧は新入社員の仕事だったが俺が座っていると気が引けるのか、席を外している間に申請書が置かれたよ」
発芝「お仕事の邪魔をしてはいけないと気遣いだったのでしょうか?」
白河「いやあ~先輩のアドバイスだろうよ」
■メリット
白河総経理はチラと時計を見ると時間を気にしながら「それが変わったものだな」と新潟支店時代のシステム化された後の話へと戻ります。
白河「そう紙の申請書自体がなくなったね。もう新入社員による回覧も不要だ。三段重ねの透明な箱も撤去された。その後に入社した社員にはシャチハタ印も配られなくなった」
発芝「そうですね。押印代わりに電子署名になったおかげで承認した日時もしっかりと記録に残されました」
二人はコーヒーを頂きながら目線を空に泳がせています。
白河「会社へ呼び戻されることもなくなった。外出中でも日本出張中でもスマートフォンから申請内容や添付ファイルを確認できて決裁がおこなえるから」
発芝「わざわざパソコンを取り出さなくても良いことも便利ですね」
白河「月末に申請が集中することも少なくなったね」
発芝「どのくらい時間が効率化されたか測れると面白いですね」
白河「ひとつひとつは小さい手間だったけど、それも積もれば結構な時間短縮になっているはずだ」と同調しました。
発芝「めでたし、めでたし」
白河「おあとがよろしいようで」
発芝総経理は白河総経理から期待していた以上の反応を得られて満足でした。
白い喫茶店を出た二人はタクシーに乗り込むと、南港の展示会場へ向かって走り去りました。
宇都宮武則
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