記事番号:T00022452
最近ある友人(男性)から「会社を作った」との連絡を受けました。どんな会社かたずねると「コンサルティング会社」と返事が。「ええっ?うちと一緒じゃない!」と言うと、「いや、全然違う」との答えが返ってきました。「どう違うの?」とさらに聞いたところ、その回答は「うちは恋愛のコンサルティング会社!」というものでした。
「結婚紹介所みたいなものか?」と思って聞いてみると、彼の会社はうち(経営コンサルティングファーム)と同様、何人かのコンサルタントが在籍し、相談サービスもあり、それにセミナーも開催しているとのこと。ただし、サービスは男女関係に関するテーマしか扱っていないそうです。彼から送られてきたセミナーのカリキュラムを見ると、「彼女・彼氏作りコース」「結婚相手探しコース」「プロポーズコース」、書いていてもちょっと恥ずかしいのですが、「メイク・ラブコース」というのもあるようです。
具体的な研修内容は、「服装の選び方」「メイクの仕方」「ナンパの仕方」「気に入った男性(女性)の『落とし方』」など、さまざまです。ただ、正直なところカリキュラムを見て、「こんなセミナーで人が集まるのか?」と思いました。ところが詳しく聞いてみると、現在台北、台中、高雄の3カ所で定期的にセミナー説明会を開催しており、毎回50~60人は簡単に集まるそうです。...意外とよいビジネスになるのですね(笑)。
「今は何でもマーケティングの時代」
さらに、なぜこのような会社を作ったかを探ってみると、彼いわく「寂しい人はたくさんいる」だとか。二つ目は「今の時代は何でもマーケティングが重要だから」とのこと。結婚できないと嘆いている人はたくさんいるけれど、彼に言わせると、結婚できないのは「マーケティングに問題があるだけ」だそうです。彼はマーケティング活動で自分を売る方法を教えること、それに寂しい男女をマッチングすることが自分の使命と考えたのだと言います。
台湾では年々結婚率が下がっており、昨年結婚したペアは11万7,099組で、ここ10年の最低を記録しました。ヤフー台湾は4月20日~22日に「結婚しない理由」をテーマにアンケート調査を行いました。約4万7,000人の回答を集計した結果は、下記のとおりです。
アンケートの結果では「結婚したい相手が見つからない」がダントツ一位でした。やはり彼の言うように、結婚したくてもできない寂しい男女がたくさんいるようですね。そのおかげで、彼の恋愛コンサルティング会社は順調に成長しているようです。
ワイズコンサルティング 陳逸如