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株主が行ったり来たり?


コラム 台湾事情 作成日:2010年8月20日

台湾ビジネス情報局 台湾情報

株主が行ったり来たり?

記事番号:T00024792

●股東往来とは?

 台湾では貸借対照表(バランスシート)を「資産負債表」と表します。

 確かに左側に「資産」「負債」「純資産(資本)」が記載された表なので、漢字の意味としては日本語の「貸借対照表」よりわかりやすいと思います。

 さて、台湾の貸借対照表では資産の部にも負債の部にも「股東往来」という勘定科目が有ることをご存知でしょうか?

 私も初めて見た時は「股東往来→株主が行ったり来たり?」と何の事かわかりませんでしたが、これは株主へのお金の貸し借りを記載する勘定科目なのです。

 資産に有れば「株主への貸し付け」を表し、負債に有れば「株主からの借り入れ」を表しています。

 股東往来は粉飾決算としてもよく使われますので、取引先や投資先で股東往来の額が大きければ粉飾決算をしている可能性があり、要注意です。



●わが社の股東往来

 7月に入社したばかりの会計担当の陳小姐との会話…

陳 :「社長に貸しているお金を返して頂きたいのですが…」

吉本:「俺は会社から借金なんてしてないぞっ!」

陳 :「でもお客様と食事に行かれる時、いつもお金をお渡し
していますので股東往来として計上しています。」

吉本:(ちっ! 前の会計はうまく処理してくれていたのに…) 

   「ハイハイ、それで幾ら払えば良いの?」

陳 :「はい、30万元ほどになります(#^_^#)」

吉本:「そ、そんなに借りたか~!(◎_◎;)」

陳 :「あっ、3万元の間違いでした」

吉本:「この娘に会計を任せて大丈夫だろうか~(;^_^A」


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