記事番号:T00103193
<登場人物>
ワイズシステム副総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。
前回までのお話
https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/
業務のシステム化で懸念されることの一つに業務をシステムに合わせなければならないという点があります。kintone(キントーン)を使えば業務に合わせた使いやすいシステムが作れます。kintoneでデジタル化を促進しませんか?
エクセル読み込みで簡単
台湾S電工の総経理室。主な取引先の工場や倉庫、物流センター向けに販売を始めた自動床清掃用ロボットでしたが、それ以外への販売も好調なため、統一発票(公式レシート)の発行量が数カ月で3倍に増えました。
そこで手書きの統一発票から電子発票に切り替えることになりました。
2人はkintoneから電子発票を自動発行すべく「電子発票アプリ」作りの構想を固めてゆきます。
kintoneのアプリ作成では、プログラム設計のような複雑な作業をしなくても入力する項目と出力するものをイメージすれば作り始められます。
例えば、今までエクセルで行っていた業務であれば、エクセル上の項目を並べるだけでもアプリが作れます。最も手軽な方法はエクセルからCSVファイルを作成して、それをkintoneに読み込む方法です。kintone上に自動的に項目が追加されて同時にデータも入ります。その後は、項目のレイアウトを調整するだけです。
宇都宮:このアプリでは電子発票発行に必要な項目を集めるところから始めましょう。
山田:まずは請求先の顧客情報ですね。これは顧客管理アプリにあります。社名のほか住所や統一番号があれば良いですよね。(図A)
図A 顧客管理アプリ
宇都宮:それではルックアップを使って、顧客管理アプリから持ってきましょう。
山田総経理は宇都宮とクラウド上で共有したスライドにイメージを描き始めました。
山田:製品情報は案件管理アプリにありますが、請求に使うにはいくつか項目が足りないと思われます。
宇都宮:案件管理アプリから見直した方がいいですね。そうしませんとデータの整合性が乱れて入力が2度手間になりかねません。
山田総経理はスライドに案件管理アプリに追加が必要な項目を書きだしました。
見積書フォームの社内統一
ふと手を止めると、こちらを振り返ってつぶやきました。
山田:将来的には見積書もkintoneから発行できるようにしたいです。営業担当者に各自各様の作成を許してきてしまったために、今では何種類ものフォームができてしまいました。
宇都宮:見積書フォームの社内統一から始めることになりそうですね。
山田:見積書ができれば、そこから次は出荷指示書や納品書なども作成できるようになります。
アプリ構想がどんどん膨らんでゆき、山田総経理は楽しそうです。ふとわれに返ると話を戻しました。
山田:そうそう電子発票の番号は必要ですか?
宇都宮:必要ありません。電子発票発行サイト側で採番してくれますので。
山田:だいたいこんな感じですかね。(図B)
図B 電子発票アプリで採番
宇都宮はうなずきました。
宇都宮:はい、残りの細かい項目は電子発票発行サイトからkintoneとデータを連携させるためのAPIの説明書が来たら加えましょう。
山田:それでは次回までにぼくがアプリを作っておけばよいのですね。
宇都宮:はい、お願いします。
山田:任せなさい!!
右腕を曲げて力こぶのポーズをしてみせました。
打ち合わせが終わると山田総経理はロボットのリモコンを宇都宮へ渡しました。
山田:スタートは青いボタンです。
自動床清掃用ロボットを始動させると2人は子どものように好奇心でいっぱいになりました。
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宇都宮武則
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