記事番号:T00103451
<登場人物>
ワイズシステム副総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。
前回までのお話
https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/
業務のシステム化で懸念されることの一つに、業務をシステムに合わせなければならないという点があります。kintone(キントーン)を使えば業務に合わせた使いやすいシステムが作れます。kintoneでデジタル化を促進しませんか?
データの受け渡し
土曜午後の台湾S電工の総経理室。kintoneを電子発票発行サイトに連携させて、販売データから電子発票を発行するしくみを作っています。(図A)
図A 電子発票発行のしくみ
kintoneから電子発票を発行するアプリができ上がりました。
テストデータを登録して発行をテストする段階に入りました。
山田総経理はkintoneの電子発票アプリにデータを登録しています。(図B)
図B 電子発票アプリへのデータ登録
その間に宇都宮がkintoneから電子発票発行サイトへデータを渡すプログラムを作成します。
山田総経理はテストデータを作り終えると興味深そうに後ろからプログラム作成をのぞき込みました。
山田:APIという便利な道具が用意されているのですね。
宇都宮:はい、kintoneは外部のシステムと自動連携できるしくみを持っています。今回のように相手のシステムがAPIを用意していれば、APIを介してデータを受け渡しすることができます。一般的によく使われるAPIはデータを渡す処理と受け取る処理です。
山田:相手システムがAPIを用意していない場合には?
宇都宮:APIを用意していないシステムでは、多くの場合CSVファイルを介してデータをやり取りできます。また、kintone側にもAPIが用意されていますので、相手システムからkintone側のAPIを操作することもできます。
山田:なるほど~。
宇都宮:システムによってはAPIを使ってデータのやりとり以外にも、イベントを発生させたりすることができます。例えば、相手のシステムへまずデータを渡しておいてから、集計をするAPIを起動させれば相手システム側で自動集計することもできます。
山田:へ~~。
宇都宮のプログラムも組み込まれました。
山田:それでは電子発票の発行をテストします!
用意したデータは図Cです。電子発票の送り先は宇都宮のメールアドレスに設定されています。
図C 電子発票のデータ
山田総経理が「電子発票送信」ボタンを押しました。
kintoneの画面上に「電子発票データ を送信しました」というメッセージが表示されて、電子発票発行サイトへデータが渡されたことを示しました。
山田:来ましたか電子発票?
宇都宮:まだです。
山田:来ましたか?
宇都宮:まだです。
しばらく待ってから。
山田:来ましたか?
宇都宮:来ました!
山田総経理が宇都宮のメールをのぞき込むと確かに3件のメールが届いています。
宇都宮がメールを開くと電子発票のPDFファイルが添付されていました。記載内容に間違いはありません。
山田:よし!
宇都宮:山田さんの方にもメールが届いているはずですよ。
山田総経理が自分のメールを確認すると確かに発行結果を知らせるメールが1通届いていました。(図D)
図D 電子発票の発行結果通知
山田:結果メールが来ています。
2人は成功ですね、と顔を見合わせました。
山田総経理は「では、これから打ち上げですね」と言うと、すかざず「ふじこ」に予約のチャットを送りました。
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宇都宮武則
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