ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00104477

＜登場人物＞

ワイズシステム副総経理　宇都宮武則

本コラムの筆者です。

台湾S電工　山田新一総経理

1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で台湾各地を家族旅行すること。

前回までのお話

https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/

　kintone（キントーン）は無料でご利用できるサンプルアプリを多数ご用意しております。

https://kintone-sol.cybozu.co.jp/apps/

　どのようなアプリがあるかkintoneの部署別サンプルサイトからご案内しています。ご興味のあるアプリがございましたら、お声掛けください。

　kintoneを試したいとお考えのお客様には無料お試しもご用意しております。

https://www.ys-consulting.com.tw/pr/253.html

サンプルを発想のヒントに

　週末の居酒屋「ふじこ」一番奥のテーブル、数量限定のお薦めメニュー「烏来産山猪（イノシシ）」につられて開店早々に2人がやってきました。

山田：女将（おかみ）さん、注文してもいいかなあ。

女将：はいはい、ただいま。

山田：お薦めからイノシシのタマネギ炒めとイノシシの串焼きを2皿ずつ、それと野菜のせいろ蒸しください。

　それを聞いた大将がすぐさま炭火で焼き始めました。

　生ビールで乾杯をすると、1皿目の串焼きが運ばれてきました。山田総経理は焼き立てを口に運ぶと、

山田：これこれ、この弾力のある歯応えがたまらなくうれしいんだよね～。

宇都宮：豚肉とも牛肉とも違った独特の食感ですよね。

山田：いや～、ビールが進みますなあ！

　いつもよりピッチが速いです。

宇都宮：kintoneのサンプルアプリを見ていますが…。

山田：改めて見ますと、これまで使い方が思い浮かばなかった業務にも使えそうなアプリがあります。

宇都宮：kintoneは決まった使い方がありませんので、自分たちでアイデアを出して実現していく面白みもあると思うのですよ。

山田：システム屋さんにお願いしなくても業務担当者が自ら作成できますのでアイデアを形にしやすいですよね。

宇都宮：アイデアの足しになるように、さらにサンプルアプリを見ていきましょう。

山田：今日は中締め？というよりも単にイノシシが食べたかっただけですがね。

　そう言うと生ビールを流し込みました。

工程ごとの進捗を見える化

　翌日、２人はS電工の総経理室に集合しました。

　山田総経理は大型モニターを指差しながら言いました。

山田：次はこの生産進捗（しんちょく）管理を見てみましょうよ。（図A）

図A　生産進捗管理アプリ

宇都宮：それでは左の「生産進捗管理（工程固定／日付管理）」をkintoneに取り込みます。

　取り込んだ生産進捗管理アプリを開きました。

山田：用途は、生産の進捗状況の共有です。営業が受注数量と納期を登録し、生産管理部が進捗状況を登録することで進捗管理ができます。

宇都宮：サンプルデータが入っています。（図B）

図B　生産進捗管理アプリのサンプルデータ

山田：納期に対して、工程ごとの進捗日が見える化できるのですね。

　山田総経理は一覧の中から1件選んで明細を開きました。

山田：生産管理部にて工程が完了した日付を入力します。（図C）

図C　生産管理部が工程の完了日付を入力

宇都宮：このサンプルアプリでは工程ごとの実績日の入力だけですが、予定日を追加すれば予実績管理もできるようになります。

山田：例えば納期の5日前になったら営業担当者に通知を送ることもできますね。そうすれば営業担当者が毎日進捗を追い掛ける必要もありません。

　山田総経理はしばらく眺めてから、

山田：進捗の管理だけで数量は管理していませんが、ぼくだったら数量管理もしたいなあ。例えば歩留まり率なども加味して投入数量を算出するとか。

宇都宮：白紙の状態からアプリを考えるのは大変ですが、このようにサンプルがあればアイデアが膨らみますね。

山田：そうですね。やりたいことが思い浮かんできます。

　一から業務アプリを企画する方法もありますが、このように使えそうなサンプルを見ながら議論すると使い方のイメージが膨らんでいきます。

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