ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00104225

＜登場人物＞

ワイズシステム副総経理　宇都宮武則

本コラムの筆者です。

台湾S電工　山田新一総経理

1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で台湾各地を家族旅行すること。

前回までのお話

https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/

　kintone（キントーン）は無料でご利用できるサンプルアプリを多数ご用意しております。

https://kintone-sol.cybozu.co.jp/apps/

　どのようなアプリがあるかkintoneの部署別サンプルサイトからご案内しています。ご興味のあるアプリがございましたら、お声掛けください。

　kintoneを試したいとお考えのお客様には無料お試しもご用意しております。

https://www.ys-consulting.com.tw/pr/253.html

　2人は「購買支援パック」（▽サプライヤー、▽材料マスタ、▽購買面談履歴、▽発注申請──の4つのアプリ）を研究しています。休憩が終わると2つ目の材料マスタアプリを見ることにしました。

　山田総経理は材料マスタアプリをクリックすると、いつものように一覧画面から確認し始めました。（図A）

図A　材料マスタアプリの一覧画面

山田：購入する材料の情報ですね、製造元と発注元の情報があるので、同じ材料を異なる発注先から購入するケースも想定しているようです。

宇都宮：なるほど。登録画面はどうなっているのでしょうか？

　材料コード「CY05」をクリックしました。

山田：サプライヤーのアプリと類似していますね、材料の基本情報の下には、購買コンタクト履歴があります。（図B）

図B　登録画面

入力画面作成で一覧表示も

　ここでkintoneのアプリ構造を簡単に見ておきましょう。

　図Cのように▽入力する画面、▽データベース、▽一覧表示する画面、▽閲覧する画面、▽グラフの画面──の5つから成り立っています。

図C　kintoneのアプリ構造

　5つを全て作る必要はありません。初めに「入力する画面」を作成しますと入力した情報は自動的にデータベースへ格納されます。同時に「一覧表示する画面」と「閲覧する画面」も出来上がります。

　「一覧表示する画面」は用途に合わせて自由に条件を指定して作成することができます。例えば、台北市と新北市だけの顧客を一覧にすることもできます。

　グラフの作成には「グラフの画面」を使います。棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどの様式を選んで対象とするデータを指定するだけです。

　このように簡単な操作でアプリを作成することができます。

アプリ同士で情報引用

宇都宮：それでは続けて購買面談履歴を見ていきましょう。

　山田総経理は購買面談履歴アプリをクリックし、一覧画面を表示させました。

山田：サプライヤーと材料に関する打ち合わせ記録ですね。

　1件目をクリックしました。（図D）

図D　打ち合わせ記録

宇都宮：このアプリでの記録の仕方は、サプライヤーと材料にひも付けて記録しています。このようにすることでサプライヤーマスタや材料マスタからも容易に履歴が閲覧できます。

　kintoneはアプリに入力された情報をデータベース化して格納していますので、異なるアプリ同士でもお互いに一致する項目（例えば、取引先コードや材料コードなど）があれば相手側から必要な情報を引用することができるのです。

　一覧画面に戻りました。

山田：一覧画面では対象としたい条件を付けることができますよね。例えば、王課長が参加した履歴だけを一覧表示するとこうなります。

　山田総経理は即席で一覧表に条件を設定してみせました。（図E）

図E　王課長が参加した履歴の一覧表示

山田：他にも当月分の面談だけを指定したり、並び順を面談の新しい日付順にするなど柔軟に一覧表を作成できます。

宇都宮：当月といった条件指定はグラフにも応用できますよね。

山田：はい、サプライヤーごとに当月の面談件数をグラフ化できます。

　このように操作のコツを覚えてしまえば一覧表もグラフ表示も手間を掛けずに作成できます。

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