第35話　ITの活用を活性化させる方法はありますか？／台湾

コラム経営作成日：2023年11月10日

経営者が踏み出す”かんたんDX”

第35話　ITの活用を活性化させる方法はありますか？／台湾

記事番号：T00112144

第35話　【今回のご質問】

質問：ITの活用を活性化させる方法はありますか？

回答：はい、ITをより上手に使うことを考えてみましょう。

ITシステムは道具

　「業務効率化」を目的に導入したはずのITシステムが、最終的には「ITシステムを導入すること」が目的にすり替わってしまう話はよくあります。

　ITシステムは目的を達成するための手段、そう、所詮道具なのですから上手に使えるかどうかが鍵になります。

　例えば新しいITシステムを導入しなくても今お使いのエクセルで工夫すれば「業務効率化」の目的を達成する方法が見つかるかもしれません。

　新しいITシステムを導入することが解決策とは限らないのです。

会社規模に合ったIT化

　新しいシステムを導入する場合には、システム選択も課題です。

　会計パッケージのように単一のシステムから、SAP－HANAクラウド（販売管理、仕入管理、管理会計、原価管理等が一体化したERPシステム）やSalesforce（多機能な営業支援システム）に代表される複合システム。また、給与パッケージのように用途が決まっている製品もあれば、サイボウズkintone（キントーン）のように自社で用途を決められる製品まで様々です。

　将来性も見越しながら会社の規模に合ったサービスを選びましょう。IT化の現状分析からシステム選定までお手伝い致しております。

環境作り

　ITシステムを上手に使うためには、経営者が先導して社内の環境を整備することも欠かせません。4つお勧めします。

1．ハード面の整備

　快適に仕事ができるように必要な設備を提供します。例えば、Wi-Fi高速化、1人1台のパソコン、2画面使える外付けモニター、スマホの活用など。

2．情報収集と共有

　ITの進化は速いです。弊社などのセミナーへ積極的に参加して情報収集しましょう。社員へ共有すれば色々なアイデアが生まれます。

3．運用ルールの整備

　運用ルールを設けましょう。IT利用の動機づけとなるようにルール化します。詳しくは下記セミナーにてご紹介しています。

4．ITリテラシーの向上

　リテラシーが低いと情報事故が起きやすいです。組織のリテラシーは低い方向へ流されますので、全社的なITリテラシーの養成を行いましょう。

ITに関するご意見

　こちらへお書きください。ご意見は下記セミナーにて活用させて頂きます。

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宇都宮武則

ワイズコンサルティング社システム室長兼ワイズシステム社チーフシステムエンジニア

　前職ではIT企業の副総経理を努め、50社以上のシステム構築に携わる。2015年よりワイズコンサルティングに入社し、社内ではITに関するドラえもんと呼ばれている。クライアントのIT課題に豊富な経験を活かしたソリューションを提案している。SAP HANA導入コンサルから、リーズナブルなシステム化までクライアントの要望に対応が可能。（言語）日本語◎・中国語△

ワイズコンサルティング・グループ