記事番号:T00112447
第38話 【今回のご質問】
質問:社員にデジタル思考を身に付けさせたいのですが?
回答:はい、具体例からデジタル思考の養成について考えましょう。
(第3回/全4回)
このコラムは「DXを始めたい方」向けのやさしく現実的な内容です。
使って便利さを体験
K社の総経理は、いきなり全ての紙の申請書を無くすとインパクトが大きいと心配されました。
そこで段階を踏むことにして、初めは社員たちに便利さを体験してもらう計画を立てました。
具体的には社員がよく使う申請6種類の業務アプリを弊社がkintone(キントーン)でご用意します。それを1カ月使ってみます。
6種類は「休暇申請、残業申請、残業報告、交通費精算申請、出張申請、出張報告」です。
(例:休暇申請アプリ)
それから2週間のお時間を頂いて申請アプリをご用意しました。
使い方を総経理と管理部スタッフへ教えると早速週明けに管理部より全社員へ説明がありまして利用開始となりました。
1カ月後に社員さんたちに感想を述べてもらいました。さて、その結果は?
社員の声
総経理:決裁の場所時間を問わない。サインする手間がいらない。スマホで出来るのが大変便利。
出張の多い営業部長:私の決裁が滞らなくなった。サインした後に回覧する手間がない。全ての紙の申請書をこれで。
日々決裁する管理部長:進捗管理が簡単、未処理か済みかが一目瞭然。決裁者への催促が減った。申請書以外の紙業務も無くせそう。
報告を読む技術部長:報告書の字が汚くて読めないことがなくなった。フォームも統一され時系列でとても見やすい。
中南部担当の営業員:申請だけの為に帰社する必要がない。交通費精算がスマホでできるのは特に楽。
残業の多いカスタマーサポート員:外出先でも残業申請できるようになった。移動の隙間時間で残業報告できて便利。カスタマーレポートもデジタル化を。
一般社員:承認が早くなった。他の申請業務も早くkintoneにしてほしい。
人事担当:残業の事後申請がなくなり残業代精算がしやすい。休暇日数を自動集計してくれるので台帳がいらなくなった。
総務社員:申請書(紙)を保管する必要がない。過去の申請書がすぐ探せる。デジタル化は便利になる。
総経理の思惑どおり、ペーパーレス化を肯定する声が聞かれ始めました。
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