記事番号:T00116428
【今回のご質問】
質問:初めてのDXを低リスクで始められるツールはありますか?
回答:DXをkintoneで始めてみませんか?(勤怠管理:第3回/全3回)
キンカン(勤怠管理)3兄弟(出退勤記録、残業記録、休暇記録)のお話。
台湾ルール
弊社の労務セミナーへ参加されたC社総経理は日本と台湾のルールの違いを学べて「これで本社へ堂々と説明できる」と意気揚々です。一番驚かれたのは。
C社総経理「いや~知りませんでした、使い切らなかった年次有給休暇は買い取らないといけないことを。本社では有給休暇の残りを毎年繰り越してゆき上限に達すると切り捨てられていましたから」
各社員の年次有給休暇の残数は本人が確認できるようにする必要があります。
C社総経理「そう言えば、上長が本人の有給休暇の残りを知らずに休暇申請を承認してしまい、後で超過がわかり揉め事になったケースもありました」
問題
C社様の現状の紙による休暇申請の問題を見てみましょう。
・残りの有給休暇を超過して申請した。
・口頭で上長への事後報告したが、人事担当者まで伝わっていない。
・申請が承認後に取り消された際に申請書が行方不明となった。
・紙の申請書からエクセルに手作業で写すときミスが起きた。
・残りの有給休暇数はその都度に人事担当者へ聞かないとわからない。
・入社月を基準とした有給休暇記録の更新時期を間違えた。
電子化の恩恵
休暇申請を電子化したことで、事前申請、事後申請、取り消しを含めて漏れなく記録に残るようになりました。
休暇申請の進捗は上長や人事担当者だけではなく、申請者本人にも見えます。
承認が下りると本人へ通知も届きます。
社員かつ年度毎に休暇管理画面が用意されておりますので、これを見れば有給休暇の使用状況とその履歴、有給休暇以外の履歴もわかります。(図A)
kintoneの休暇記録(図A)
休暇が取り消された際には申請履歴から容易に探せます。これまでのようにバインダーに閉じられた申請書から探す手間はなくなりました。
各社員の有給休暇年度毎に今日までに使用した有給休暇数を集計すると同時に有給休暇の残数も算出されます。
C社総経理「電子化がこんなに簡単ならば、もっと早くやっておけばよかった。次は紙の申請書を無くしたい」
電子化は更に加速してゆきます。
宇都宮武則
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