記事番号:T00118689
■健康第一
健康でなければ仕事も遊びも食事も楽しくありません。定期的に健康診断を受けていらっしゃいますか?
今では台湾の医療機関は設備が整い安心して診察を受けられます。30年前の駐在員は夏休み休暇や年末年始の日本帰国の際に健康診断を受けていたことを思い出します。医療機関においても医師や看護師をはじめとする人材不足は深刻であり業務効率化は不可欠です。
■病院業務の効率化
医療はITを積極活用している分野。
・既に多くの病院で使われている電子カルテ。患者情報のデジタル化により情報の管理や共有が効率化されました。
昨年、胃腸に慢性的な疾病を抱える私が台北から高雄へ転勤する際に台湾大学医学院附設医院(台大医院、台北市中正区)の医師から1枚のCDを渡されました。中身は電子カルテでして診察や投薬の記録、そして内視鏡検査の動画が収まっていました。これにより高雄の医師は直ぐに私の病状を把握して、これまで通りの治療を継続できました。
・予約管理システムは、通院の予約を効率化すると同時に診察進度を見える化して患者の待ち時間を減らしています。
・病院内のICチップやQRコード活用は、患者や投薬の取り違えなどのミスを減らします。また費用の支払いや薬の受領を効率化しています。
・リモートモニタリングは、入院患者や在宅患者を遠隔で監視できる仕組みです。同時にベッドに組み込まれたセンサーが、患者の動きや心拍数などを測定して、異常があれば医療スタッフへ即座に警告を伝えます。少ないスタッフでより多くの患者を見守ることができます。
■医療機器の進歩
皆さまも使われたことのある医療機器は診断の高速化や精度向上、治療の効率化に大きく役立っています。
・CTスキャナー(コンピュータ断層撮影)はX線を使って体の内部構造を可視化します。MRI(磁気共鳴画像装置)は磁場と電波を使って可視化します。画像解析も進化しており最新機器ではAIが異常箇所を自動的に検出できます。
・デジタル聴診器は心音や呼吸音をデジタルデータとして記録し、IT技術によって異常音の検出などの解析ができます。
・医療用ウェアラブルデバイスは慢性疾患の患者が身体に付けて日常生活の中で心拍数、心拍の乱れ、血圧、血糖値などのデータを収集できます。データを医師がリモートで確認できるようになりました。
・レーシックはレーザーを使った視力矯正手術機器です。IT技術により、手術前には患者の角膜の3D地図を作り、それに基づいてコンピューター制御による精密なレーザー照射がおこなわれます。
この他にも様々に活用されています。
宇都宮武則
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