コラム

記事番号:T00001380
2007年7月9日0:00
 
 コーヒーとケーキのチェーンショプ、Cafe 85度C(以下、85度C)は昨年、4,600万杯のコーヒーと飲料、ケーキ5,000万個を売り上げ、売上高31億台湾元を記録しました。2004年の開業から3年で全土の店舗網は287店に上り、先月中華徴信所より、最も潜在成長力の高い「台湾10大BRICS企業」に選ばれています。以下、マーケティングの4P(Product、Price、Place、Promotion)の観点から、成功の理由を探っていきます。
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1)Product(製品)

 85度Cは5つ星クラスのホテルから、デザートの担当者4人をヘッドハンティング。これによって同社のケーキは「高級な味わいだが手頃な価格だ」と、たちまち評判になりました。セントラルキッチン方式の自社生産で、常に新商品の研究を行っています。毎月POSシステムを基に売れ行きを調べ人気のない下位3種類は廃棄し、新しい商品と入れ替えています。同業他社はケーキ業者に生産を委託しているところが多く、「どこのコーヒーショップで食べても同じ味」になってしまう傾向がありますが、85度Cはうまく差別化を図れています。

 コーヒー豆は良好なコーヒーが生産されることで知られる、グアテマラのアンティグア地区産のものを使用。質の維持・管理のため、現地の農園から直接買い付けています。


2)Price(価格)

 85度Cの成功の大きな鍵に、安い価格があります。コーヒー一杯は35元で、それまで台湾ではアンティグアコーヒーは80元以上で売られていたため、まさに価格破壊でした。これでもなお、粗利益率65%以上を維持しています。ケーキも1個平均35元で提供しています。


3)place(立地)

 85度Cは創業当初から「農村から都市を包囲する」戦略をとり、スターバックスとの正面衝突を避けました。すなわち、賃料の高い台北市には当初あまり店舗を出さず、主に地方の都市から市場の開拓を始めました。

 店舗(20坪~40坪が中心)の多くは、人通りの多い4つ角に面した場所に設け、簡潔なデザインにしました。90%以上がフランチャイズの加盟店で、月間売上高200万元以上の店舗が30店あります。


4)promotion(プロモーション)

 85度Cの親しみやすさは、子供連れの主婦、たばこを一服する中年男性、おしゃべりを楽しむ学生たちと、多くのファンを引きつけています。美味しさと安い価格に、コーヒーをそれほど飲まない人も、「一杯を」となるようです。
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