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台湾の出産は大変!


コラム 人事労務 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾ビジネス情報局 台湾情報

台湾の出産は大変!

記事番号:T00000174


●台湾の出産事情

台湾で女性が出産する場合は、日本より色々と大変な事が有ります。

例えば「出産休暇が出産前後合わせて8週間しか取得できない」「子供が産まれるその時まで病院に入院できない」「出産後満3日で退院させられる」等です。

また古い風習では「坐月子」と言って、出産後1ヶ月は入浴してはならず、その期間は「麻油鶏」という料理を食べ続けなければなりません。

今回はこの出産に関してよく相談を頂く質問を以下の様にクイズにしてみました。

貴方は何問正解できるでしょうか?

●クイズ:以下の事例で企業側の対応として違法に該当するものはどれでしょう?

○事例1:中絶手術後の休暇の処理

秘書のA小姐は25才で未婚である。先日彼女は誤って妊娠してしまい中絶手術を受けた。

1週間後、A小姐は出勤し、彼女が休んだ5日間は出産休暇として申請してきた。

流産の場合は出産休暇は認められるが、管理部長は「中絶手術は病気ではないし、流産でもないので出産休暇は認めない」と言い、特別有給休暇として処理した。

○事例2:出産期間中の皆勤手当の処理

B小姐は先月男の子を出産し、その後1ヶ月にわたり出産休暇を取得している。

給料日の今日、会社から給与明細が郵送されてきた。

B小姐は何気なく支給総額を見てみるといつもより金額が少ない。

詳細を見てみると、今月は皆勤手当が「0」になっているのだ。

小姐の働く会社では、従業員の出勤率を上げる為に皆勤手当は月3000元支給しているのであっ
た。

出産したばかりで物入りなので会社に連絡してみたが、「出勤していないのだから皆勤手当は支給できない」との返事だった。

○事例3:(出産休暇の期間)

C小姐は出産日2週間前となったので管理部に出産休暇を申請した。

台湾の労基法では出産休暇は8週間となっているが、これに8週間中の祝祭日等の休日を加えれば実質10週間近く給料をもらいながら休めると考えていたのだ。

ところが管理部からは「祝祭日も含めて合計8週間です」と言われた。

「では、出産休暇中に旧正月があっても合計で8週間なのですか?」と尋ねると「その通り」との回答であった。

仕方なく小姐は子供が産まれてから8週間休暇を取る事にし、今回の申請は取り下げた。

●解答

事例1:中絶手術でも出産休暇を与えなくてはなりません。

事例2:出産休暇時の皆勤手当は減額してはいけません。

事例3:出産休暇は他の祝休日も含めて合計8週間です。

全問正解された方は「超台湾通」です。おめでとうございます。

 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾ビジネス情報局台湾情報

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