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今日はバレンタインデーです。台湾人も日本人と同様、この日を重視していますが、過ごし方はやや違うと思います。日本ではこの日、女性が男性にチョコレートを贈り、男性は3月14日のホワイトデーにプレゼントを贈り返します。しかし台湾にはそういう習慣はありません。今回は少々古いデータですが、台湾人にとって「つまらないバレンタインデーの過ごし方」を紹介したいと思います。
花とレストランは時代遅れ
台湾では、バレンタインデーの食事やプレゼントはすべて男性が支払うことが一般的です。ホワイトデーを過ごすなら、もちろん男性がプレゼントを贈るのです。こういう不公平(?)な状況について女性の友人に聞いてみたら、「バレンタインデーは西洋式なので男性が贈るのが当然。ホワイトデーは日本式なので男性が贈るのが当然。慣習に従うだけで不公平とは思わないわ」との回答でした。男性により積極性と大きな負担が求められることが、台湾と日本の恋愛文化の最大の違いでしょう。
では、台湾人はどのようなバレンタインデーを過ごしているのでしょうか?ヤフー奇摩民調中心は2007年、「バレンタインデーでこういう過ごし方はつまらない」というアンケート調査を実施しました。その結果、「高級レストランで食事」と「花束を贈る」が1、2位となりました。最も「安全な」過ごし方ですが、男女問わず「一番つまらない」との評価でした。恐らく創意工夫がなくありきたり、ということでしょう。
一方、「夜景と星を見に行く」は割と高評価でした。自然に囲まれた開放的な場所は台湾人にとって強い魅力があるようです(当コラム第15回を参照)。高級レストランよりも、夜空を眺めることは確かによりロマンチックだと思います。
このような結果から、商業化したバレンタインデーに対する反発が読み取れます。レストラン業者や花屋などの広告宣伝に操られることに嫌気がさし、物質的な面よりも精神的に充実できる過ごし方を好む傾向になってきているようですね。
独身者の嘆きと商業化への反撃
商業化したバレンタインデーへの反発といえば、5年前のことですが、台湾と香港で反バレンタインデー組織「死ね死ね団」の活動が話題になりました。恋人のいない若い男性たちが「恋愛資本主義に反対する」と称して、「カップルは退散せよ」などと書いたプラカードを持ってバレンタインデーの繁華街で練り歩いたりしました。
過度な商業主義がなければ独り身の寂しさもそれほど刺激されないわけで、彼らも、ねたましいからといって恋愛そのものに反対していたわけではなく、商業的な祝い方に反対していたのでした。ただ、最近は彼らも表立った活動は行っていないようです。
サプライズな過ごし方もいいかも?
わたしは特別なバレンタインデーの過ごし方はしませんが、カードだけは書きます。「まだ君にフラれてなくてよかった」とか、「君がいれば毎日がバレンタインデーだよ」などと書いたものを、彼女に気付かれないようにカバンの中に入れて、「えっ、これ何?」とわざとらしくやっていました。バレンタインデーはどうでもいいと思っていると思い込ませておいて、カードを不意に出して彼女をビックリさせる、こんなちょっとした工夫で、高級レストランに行かなくても、幸せなバレンタインデーを過ごせると思います(実はお金がないためですが、言えませんでした)。
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