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第40回 結婚のタブー


コラム 台湾事情 作成日:2014年10月28日

台湾人研究所

第40回 結婚のタブー

記事番号:T00053474

 台湾では日本同様、初婚年齢の上昇や結婚率が低下傾向にあります。理想な相手になかなか出会えないという声が高まっていることに加え、台湾の占い信仰や結婚のタブーも影響を与えていると思います。

四柱推命で相性確認

 恋人や気になるお相手との相性占い、誰でもやったことがありますよね。あの人とうまくいくかな?どうすればうまくいくかな?という場合、星座や血液型、タロット占いで簡単に占うことができ、日本でも人気だと思います。でも、結婚したい相手との相性を占う場合、台湾では圧倒的に「四柱推命(八字)」が利用されます。

 四柱推命は生まれた「年」「月」「日」「時間」を基にした伝統的な占いです。

 占いで相性が良くない結果だった場合、改名などの方法で解決もでき、結婚を決断する人もいます。日本では考えられないかもしれませんが、占いの結果を受け諦めて別れを選ぶカップルも少なくありません。

 台湾の婚活ビジネス大手会社、月老銀行が2013年に調査した「カップルの別れの理由ランキング」第10位に台湾らしく「占い」がランクインしています。

同じ名字はダメ

 日本は基本的に夫婦同姓なので、同じ名字の人と結婚したら、名字を変えなくて済むから楽と考えると思います。しかし、台湾ではかつて、同じ名字同士の結婚は社会的なタブーでした。同姓同士は祖先が同じ可能性が高く、数百年前には親族だったと信じています。生まれてくる子どもに遺伝的な問題が発生する可能性があるのであまり推奨されていません。ですので、台湾では付き合う段階で名字を気にする人も多いです。

 ただ、12年に内政部が実施した「全国姓名調査」によると、台湾全土に同姓夫婦は17万4,000組いることが分かりました。最近では同姓同士の結婚も増えてきたようです。

「9」がつく年齢も

 台湾では「9」という数字は縁起が悪いため、数え年の19、29、39歳など末尾に9がつく年齢の誕生日のお祝いは行わず、結婚も避ける傾向にあります。そのため、前年の28歳に「駆け込み婚」をする人が多いです。

 縁起が悪い根拠として「9」は1〜9の中で1番大きい数字のため、祝い事を避けた方がよいとされます。また、9がつく年齢の年は、神様からの難題で良くないことがよく起こるとされます。日本で言うところの厄年ですね。

 私は来年数え年で29歳を迎えますので、同級生の中で今年結婚する人が4人もいます。結婚に良いとされる日(日本で言う大安)も限られており、友人2人の結婚式が重なってしまいました。共通の友人としてはどちらかしか参加できず本当に残念です。

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