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第42回 台湾の宝くじ事情


コラム 台湾事情 作成日:2015年1月27日

台湾人研究所

第42回 台湾の宝くじ事情

記事番号:T00055122

 台湾政府公認の公益くじ運営会社、台湾彩券(台彩)によると、2007年の宝くじ発行以来、台湾には236人の億万長者、358人の千万長者、2,504人の百万長者が誕生しました。もしかしたら、あなたもそのうちの1人でしょうか?

旧正月はスクラッチ

 数ある宝くじのうち、刮刮楽(スクラッチくじ)は買ったその場で当せんが分かるので、ヒット商品となりました。ちょっとした運試しとしての購入が多いようです。価格は50~200台湾元で、季節によりさまざまなものが発売されます。春節(旧正月)ボーナスを支給されたサラリーパーソンや、お年玉をもらった学生にも人気です。春節期間の刮刮楽の売上高は、10~14年に約5倍に増加しました。

 一方、今年新発売の「1,200万元大吉利」は1枚1,000元で、1等賞1,200万元が2本、賞金総額21億元です。また、別の春節期間限定くじ「新年快楽」は1枚500元で、当選確率はなんと100%。両方とも発売したばかりですが非常に売れているようです。

ボーナスに宝くじ支給

 宝くじは個人だけでなく、企業にも愛用されており、尾牙(忘年会)イベントなどの抽選会の景品として賞金以外に宝くじも加えることで、会場を盛り上げるのです。

 中には春節ボーナスに現金1,000~3,000元ではなく、1枚50元からの宝くじを支給するようにした企業もあります。定額の現金より、1等賞金が数千万元の宝くじの方が従業員は満足するようです。小額の現金より、可能性が無限のくじの方がうれしいのでしょう。

高額当せん者、男性68%

 台彩の統計によると、過去の高額当せん者(賞金500万元以上)は、えとではひつじ年が190人、星座では乙女座が256人とそれぞれ最多です。県市別では新北市民の670人が最多。また、男性の割合は68%で、女性(32%)の2倍以上です。男性の方が女性よりギャンブルにはまりやすいようですね。なお、高額当せん者によると、当せんするコツは頻繁に宝くじを買うことだそうです!

 宝くじに当たって寄付する人も多いです。台彩によると、07~13年の7年間に高額当せん者から合計28億7,000万元が寄付されました。社会貢献のため社会福祉機構や公益団体を指名する寄付もありますし、地方政府が社会福祉改善の目的で使うこともあります。

 宝くじを普段買わない私は億万長者には程遠いですね。昨年の旧正月に親戚から紅包(お年玉)をもらいましたが、中身は1枚200元のスクラッチくじでした。いとこたちと楽しみながら削りましたが、いとこの1人が2,000元、もう1人は1,800元を当てました。私は残念ながらはずれでした。当たるかな〜とドキドキしながら削るところが一番の楽しみですね。皆さんも一度運試しに台湾の宝くじにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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