第44回 飲料スタンド事情


コラム マーケティング 台湾事情 作成日:2015年4月28日

台湾人研究所

第44回 飲料スタンド事情

記事番号:T00056659

 台湾の街を歩けば必ず目にする飲料スタンド。その店舗数は多く、メニューも豊富です。台湾の定番ドリンク、珍珠奶茶(タピオカミルクティー)も飲料スタンドで売られています。日本では自動販売機が多いですが、台湾では逆に自販機が少なく、飲料スタンドが充実していると思います。

店舗数は年々増加

 財政部の統計によると、台湾の飲料店は飲料スタンド、カフェ、茶芸館(ティーハウス)、バーの4種類に分類されています。このうち飲料スタンドの店舗数は1万店以上と全体の8割を占め、店舗数は年々増えています。店舗拡大は台湾にとどまらず、大手の「CoCo都可」は米国や韓国に、「COMEBUY」(カムバイ)は日本に進出し、次は欧州を狙っているようです。台湾特有の飲料スタンド文化が海外にも広がっています。

客の多くは女性会社員

 台湾の市場調査会社、波仕特市調網(ポールスター)が2013年9月に実施したオンライン調査によると、過去3カ月間に飲料スタンドで買い物した人は全体の約7割を占めました。よく行く飲料スタンドは大手の50嵐が49.9%で最多でした。次いで▽清玉(キングティー)、36.8%▽清心福全冷飲站、35.3%──でした。

 また同調査では、客の多くは北部在住の25〜44歳の女性会社員と分かりました。甘党の女性は飲料スタンドのドリンクが好きなのでしょう。

アレンジできるのが売り

 ドリンクはコンビニエンスストアでも買えるのに、なぜ台湾は飲料スタンドがこんなにも多いのかと思う人もいるでしょう。実は、飲料スタンドの魅力の一つはドリンクを自分の好きなように調合できる点です!

 飲料スタンドでは、普通に注文すれば通常、甘く調整されたドリンクが出てきます。氷の量、甘さの調節も注文時に要求すれば、自分好みのドリンクにアレンジできます。また店によってはドリンクにタピオカやプリンなどを加えることも可能で、単なるドリンクでなく「飲めるデザート」として注文している人も多いようです。

 ちなみに、台湾ではペットボトル入りのお茶は砂糖や蜂蜜を加えた甘い味で売られることが多く、知らずに飲んでびっくりした方も多いと思います。「微糖」か「無糖」かを確認してから買うのをお薦めします。

残留農薬検出、購入意欲に打撃

 最近、英国藍(イングランド・ストーナウェー)、50嵐といった飲料スタンドが使用する茶葉から相次いで残留農薬が検出されたことを受け、ドリンク好きな台湾人の間で不安が広がっています。

 ポルスターが今月16日に実施した調査によると、最近の残留農薬検出事件による購買意欲への影響について、購入を控えると回答した人は8割に上りました。一方、影響なしとの回答はわずか4.7%でした。

 事件を受け、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA、食薬署)は全土の飲料スタンドに対する調査を実施する方針で、飲料スタンド各店は検査に合格しない限り、消費者の信頼を取り戻すのは難しいと思います。

ワイズリサーチ 高 莉安 

台湾人研究所

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。