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台湾の人気トーク番組「康熙来了」が1月14日の放送をもって12年の歴史に幕を閉じました。インターネット上では「これからは何を見ればいいんだ」などと悲しみの声が上がっています。
最終回の司会を進める小S(左)と蔡康永(右)(中央社)
「康熙来了」は人気作家の蔡康永(ケビン・ツァイ)とタレントの小Sこと徐熙娣(シュー・シーディー)が司会を務め、2004年1月にスタート。毎週月~金曜の午後10時に放送されました。司会の2人の辛口コメントやゲストへのむちゃぶりが人気を博し、台湾だけでなく中華圏全体の人気番組として知られました。日本の有名人ではロンドンブーツ1号2号の田村淳も13年に出演しました。
司会の2人は昨年10月に突然、番組を降板すると発表。プロデューサーの王偉忠(ワン・ウェイチョン)氏も「2人の決定を尊重する」と述べ、番組終了が確実となりました。
最終回は1月13、14日の2回に分けて放送。最終回ではゲストは呼ばず、司会の2人とアシスタントの陳漢典(ハンク・チェン、お笑い芸人)で過去12年間の内容をテーマ別に振り返りました。14日の平均視聴率は1.88%で番組過去最高、瞬間最高視聴率は3.59%で約43万人が見ていた計算です。
司会に飽きも思い入れ深く
司会の2人は番組卒業を決心した理由として、12年間同じことを繰り返し、ゲストのスキャンダルやプライベート話に飽きてしまったと説明。また、これまで長い休みを取れず、やりたいことができなかったそうです。
ただ、そう言いながらも、2人ともこの番組には思い入れがあり、番組が終了することには悲しみもありました。
最終回で蔡康永は、小Sと12年間も一緒にいて、もう1人でいられない、小Sが必要だと泣きながらに打ち明けました。
小Sも、仕事上でもプライベートでも蔡康永という素敵な相手がいてくれて、しかも彼が同性愛者であることで、変なスキャンダルにならなくて幸せだったと述べました。
また、蔡康永と小Sはこれまで番組の中で陳漢典のこと散々いじめたり、文句を言ったりしてきましたが、最終回では陳漢典への謝意を表しました。番組収録中にトークの内容が面白くなく、ネタに詰まってしまったときは、陳漢典に物まねをやらせることで場の雰囲気を盛り上げていたからです。
私はこの12年間、学生時代に勉強がつらくても、職場で悩みがあっても、康熙来了を見ることでストレスを解消してきました。私の青春は康熙来了と共にあったと言っても過言ではありません。康熙来了のような番組が再び現れることを期待しています。
段婉婷
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