ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00094982

＜登場人物＞
ワイズシステム副総経理　宇都宮武則
本コラムの筆者です。

台湾Ｓ電工　山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業Ｓ電工の営業企画課長から2018年に台湾Ｓ電工の総経理として初めての海外駐在。２児のパパ、趣味は車で家族旅行。

　業務効率化のお手伝いを致します。すぐに導入できて成果の上がる各種ソリューション（例：営業管理、人事労務管理、販売管理、在庫管理ほか）をご用意しております。

プロセス管理も簡単に作成

　山田総経理と管理部の劉さんが会議室に入りました。先日レイアウトを作成した３つのアプリ「顧客マスタ、保守依頼報告、保守費用精算」を作成するためです。２人は斜向かいに座りました。

山田：劉さんには以前いくつかのアプリを作ってもらいましたが、ワークフロー、いや、サイボウズのkintone（キントーン）的にはプロセス管理と言いますが、それは作ったことがありましたか？

劉：いいえ、ありません。

山田：それでは、この機会に覚えてくださいね。

　山田総経理は各アプリのレイアウト図と入力項目一覧を渡しました。

山田：初めに顧客マスタを作ってください。それができたら、劉さんが保守依頼報告を、ぼくが保守費用精算を作りましょう。

劉：分かりました。顧客マスタは既存の顧客管理アプリのコピーですぐにできますね。

　劉さんは早速手を動かし始めました。間もなく顧客マスタは出来上がりました。（図Ａ）

図Ａ　顧客マスタ

山田：次は保守依頼報告を作ってください。プロセス管理は後ほど教えながら設定をしますので項目の配置をしてください。

　劉さんは「はじめから作成する」ボタンをクリックするとアプリを作り始めました。山田総経理もアプリの作成に入りました。２人は無言でキーボードをたたいています。

　先にアプリが出来上がったのは劉さんでした。プロセス管理を付け加えないといけませんので、山田総経理のアプリ作りが一段落するのを待ちました。

　山田総経理が一段落すると劉さんの保守依頼報告アプリを確認しました。（図Ｂ）

図Ｂ　保守依頼報告アプリ

山田：ＯＫですね。それではプロセス管理の設定方法を教えます。流れは「依頼者→承認者→保守作業者→承認者→依頼者」の順です。

　ステータスは「依頼作成→依頼承認済→報告作成→報告承認済→確認済」とします。

　山田総経理が一歩ずつ教えながら劉さんが操作をしています。

　アプリ作成画面から「設定」タグを選ぶと「プロセス管理」をクリックしました。

劉：見た目は複雑そうですね。

山田：ぼくも最初はそう感じましたが、あらかじめプロセスを整理してあれば難しいものではなかったです。

　劉さんは山田総経理の言うとおり「２．ステータス」を設定していきました。（図Ｃ）
図Ｃ　ステータスの設定

山田：ステータスの次はプロセスを設定していきます。誰（作業者）が何をする（アクション名）とステータスがどうなる（実行後のステータス）のかを順序よく設定します。

　劉さんは山田総経理に教わりながらプロセスを設定しました。

劉：やり方は分かりました。続きは私が設定してみますので間違っていたら教えてください。

　そう言うと３つ目の設定を始めました。

劉：これでどうでしょうか？

山田：いやいや飲み込みが早いなあ～。間違っていないよ。

　それから残りの設定も終わりました。動作確認も問題なく、これで完成です。

劉：保守費用精算の方のプロセスも設定して良いですか？

山田：はい、お願いします。

　山田総経理は後ろから眺めながら「頼もしいなあ」と心でつぶやきました。

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