記事番号:T00095673
<登場人物>
ワイズシステム副総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で家族旅行。
業務効率化のお手伝いを致します。すぐに導入できて成果の上がる各種ソリューション(例:営業管理、人事労務管理、販売管理、在庫管理ほか)をご用意しております。
在庫管理の計算をアプリで
台湾S電工の会議室で、山田総経理と管理部の劉さんは、S電工が業務委託する高雄の協力会社との間で保守業務を管理するために、9つの業務アプリを作っています。(図A)
図A 保守業務用のアプリ9つ
山田:次は在庫管理アプリの作成です。
劉:いよいよ最後のアプリですね。
山田総経理はモニターに画面イメージを映し出すと説明を始めました。(図B)
図B 在庫管理アプリのイメージ図
山田:少しテクニックが必要になりますので、よく考えて作りましょう。
劉さんは少し身構えました。
山田:部材情報は部材マスタからルックアップ方式で入力します。
劉:はい。
山田:在庫数を計算するために、入出庫アプリから「入出庫履歴」を引用します。
劉:「関連項目一覧」フィールドを配置して入出庫アプリの情報を表示すればよいのですね。
山田:そうですね。では入庫数と出庫数はどうやって集計しますか?
劉:「入出庫履歴」の入庫数の合計と出庫数の合計になります。
山田:それでは在庫数は?
劉:入庫数の合計から出庫数の合計を引き算します。
山田総経理はホワイトボードに計算式を書きました。
在庫数=SUM(入出庫履歴の入庫数)-SUM(入出庫履歴の出庫数)
山田:最後の補充要否の項目ですが、在庫数が部材マスタの最小在庫数以下となったときに警告文「補充してください」を表示します。
劉:そのためには部材マスタのルックアップのときに、部材マスタから最小在庫数を引用しておく必要がありますね。
山田:正解です。
山田総経理は一通りの説明をし終えると、少し考えています。
実は合計を集計するためにはテクニックが必要なのですが、そこは経験を積ませようと思い、黙っていました。
山田:それでは在庫管理を作成してください。
劉さんはいつも通り新しいフォームにフィールドをドラッグして項目を並べ始めました。
先頭に「ルックアップ」フィールドを配置し、部材マスタから部材コード、部材名、最小在庫数の項目を作成しました。
山田総経理は後ろからのぞき込んで見ています。
次に「関連項目一覧」フィールドを配置して入出庫アプリから入庫数、出庫数、保守依頼番号、顧客名の項目を作成しました。(図C)
図C 関連項目一覧を配置して、入出庫アプリの項目を作成
ここまでは何の問題もありません。
次は「計算」フィールドを配置して入庫数合計という項目を作成しました。おやおや、計算式を設定するところで劉さんの手が止まりました。
山田総経理は助け舟を出したくてうずうずしていましたが、グッとこらえました。
計算式「SUM(入庫数)」を記述したいのですが、「関連項目一覧」フィールドの入庫数は計算式に使うことができないサイボウズのkintone(キントーン)上のルールなのです。
劉:うう…。集計できません。
劉さんの顔色がみるみる暗くなりました。
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宇都宮武則
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