記事番号:T00095796
<登場人物>
ワイズシステム副総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で家族旅行。
業務効率化のお手伝いを致します。すぐに導入できて成果の上がる各種ソリューション(例:営業管理、人事労務管理、販売管理、在庫管理ほか)をご用意しております。
計算式SUMが使えない時に
台湾S電工の会議室で、山田総経理と管理部の劉さんは在庫アプリを作っています。
劉さんの顔色が曇っています。入庫数の合計を計算するために計算式「SUM(入庫数)」を記述したいのですが、入庫数は「関連項目一覧」フィールドの中にあるので計算式に使うことができないサイボウズのkintone(キントーン)上のルールに悩んでいるのです。
劉:うう…。
山田総経理は、宇都宮とアプリのレイアウト作りの際に既にこのことを教わっていたので解答を知っています。ですが、劉さんの学習のためにどうするかを考えさせようとしています。
劉さんはインターネットで調べ始めました。
「関連項目一覧の集計方法」
kintoneに関するいくつものトピックスが表示されました。その中からいくつかに目を通しました。
劉:Java(ジャバ)スクリプトの記述が必要なんだ。
ここで山田総経理は正解を話し始めました。
山田:よく調べましたね。kintoneは非常に簡単にアプリが作れますが、今回の集計のようにできないこともあります。そのような場合には、kintoneにJavaスクリプトを記述したり、プラグインという補助的なツールをインストールすれば解決します。宇都宮から教わったことの受け売りです。
劉:関連項目一覧の集計にはJavaスクリプトが必要なのですね。
山田:そうなのです。
劉:でもサンプルを見ても私には、ちんぷんかんぷんです。
余談ですが、ちんぷんかんぷんの語源は中国語の聴不懂看不懂(ティンプトン カンプトン)だと言われています。
山田:私も同じです。でも大丈夫です。既にJavaスクリプトを作ってもらっていますので、設定するだけです。
劉さんの顔色が明るくなりました。
山田総経理は説明し始めました。
山田:入庫数合計を一度削除して、「数値」フィールドで作り直してください。
劉さんは山田総経理に言われた通りに操作をしています。
山田:同様に出庫数合計を「数値」フィールドで作ってください。後ほど私が入庫数と出庫数を合計するJavaスクリプト設定します。
劉:在庫数と補充要否の項目も作成できました。(図A)
図A 在庫数と補助要否を作成
警告表示も可能
補充要否項目の設定では在庫数が最小在庫数以下となると「補充してください」の警告が表示されるようにしました。(図B)
図B 警告文を表示
劉さんは項目の配置が終わると山田総経理にアプリを引き継ぎました。
山田総経理は宇都宮が用意してくれたJavaスクリプトをアプリにインストールしました。
山田:終わりましたよ。では、画面を確認しましょう。
在庫アプリを開きました。(図C)
図C 入出庫数の集計
劉:よかった。ちゃんと入出庫履歴から入庫数と出庫数の合計が集計できています!在庫数は8となり最小在庫数の10以下ですので「補充してください」と表示されました。
一覧表示画面もできました。(図D)
図D 部材の一覧表示画面
山田:一覧を見れば補充すべき部材が一目瞭然です。在庫アプリができました。
劉:あ~よかった。
劉さんはいつもの明るさを取り戻しています。
山田:在庫ができましたので、部材マスタに在庫数と補充要否の表示を付けましょう。
部材マスタからも在庫数が分かるようになりました。(図E)
図E 部材マスタに在庫状況を表示
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宇都宮武則
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