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コラム「実食!ぐるぽ」は、皆さんに贈る、台北のおいしいお店情報です。ぜひ行ってみてくださいね。
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華燈初上で条通文化ブーム?
日本人駐在員が多く集まる台北市の歓楽街、林森北路の1980年代の様子を描いた台湾ドラマ『華燈初上-夜を生きる女たち-』は、動画配信プラットフォームで放送され人気となり、「条通文化ブーム」を巻き起こしました。
林森北路を中心とした条通商圏は、日本統治時代は大正町と呼ばれ、近代的な高級住宅街でした。東西方向の10本の道は、南から順に一条通、二条通…十条通と名付けられました。現在は新型コロナウイルスの影響で、以前のような賑わいはありませんが、面白い物語がたくさんあります。
今回は南北方向の道、中間条のバー「Shalom-sabar」をご紹介します。
原住民文化を楽しむバー
Shalom-sabarは、台湾が大好きな日本人、門脇さんと、台湾の原住民、太魯閣族(タロコ族)のnicoさんが一緒に開いたバーです。
ワイングラスの看板が目印です
タロコ族は、中華民国が台湾にやってくる前から山間部に暮らしていたオーストロネシア語系少数民族の一つで、政府に「原住民」と認定されています。2022年時点で原住民は計16部族あります。
Shalom-sabarにさっそくお邪魔してみましょう!門脇さんは内装デザイナーで、Shalom-sabarの設計もご自身で手掛けました。あまり原住民色を出しすぎないカジュアルな内装の隅々に、原住民文化への愛と造詣が表現されています。
テーブルチャージは300台湾元(約1,300円)と、とってもリーズナブル。nicoさんの小皿料理とお菓子、ナッツが含まれます。
花蓮のおばあちゃん直送の小米酒
アルコールメニューは、カクテル、ハイボールは250元から、小米酒は1瓶800元から。小米酒とは、アワで発酵させた原住民版のどぶろくといった感じで、甘くフルーティーで女性に人気。アルコール度数は8~10度で、グビグビ飲めちゃいます。
フードメニューは▽竹筒ご飯、▽山豚の山胡椒炒め、▽羽根つき餃子、▽ドライカレー──と、まさに日本文化+原住民文化のミックスです。
原住民料理の竹筒ご飯をおしゃれに盛り付け
客同士の距離が近づく
明るいきれいな家といった感じの店内で、カウンターに座るお客さん同士が、まるで友人のように話しています。オーナーのお二人がお客さん同士の会話を盛り上げて、お客さん同士をつないでいるのですね。
笑顔でバーを明るく照らすnicoさん(右2)
nicoさんのアカペラの原住民の歌が始まりました。えっ!?門脇さんも原住民の歌を歌えるの?nicoさんがお客さんの手を取って、一緒に原住民のダンスを踊りだしました(笑)皆さんとっても楽しそう。童心に帰ったようです。
なるほど、気楽で明るく楽しい雰囲気がこのお店の最高の酒の肴なんですね。
お客さん同士も手をつないで踊っています
都会に人の温かみを
門脇さんは12年前に駐在員として台湾に来ました。当初から日本では聞きなれない「原住民」という言葉に興味を持ち、積極的に原住民の友人をつくり、原住民文化の理解を深めました。
「僕は島根県の大根島という田舎で育ちました。幼いころ、周囲に何もお店等がなくて、毎夜のように親戚や父親の友人が実家に来てお酒を飲んでカラオケを歌い、たまに近所のおじちゃんおばちゃんが痴話げんかを始めたり…。田舎を離れて15年、台湾に来て原住民の部落に泊まらせてもらったら全く一緒だったんです(笑)
その都会では絶対に味わえないローカルな感じ、人間らしい温かみ。台北という都会で暮らす日々の中に、そういう場所があったら気に入ってくれる人が一定数いるんだろうなと思い部落を作りました。」
また一つ、条通商圏の面白い物語が聞けました。Shalom-sabarを通じて、原住民部落を感じてみませんか?
Shalom-sabar
電話:02-2568-1220
住所:台北市中山区長安東路一段53巷12号
営業時間:月~木 20:00~1:00(金土 ~2:00)、事前予約で19:00開店可
日本語可、タロコ語可、アカペラ可、カード払いOK
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李佳容
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