ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00108649

　コラム「実食！ぐるぽ」は、皆さんに贈る、台北のおいしいお店情報です。ぜひ行ってみてくださいね。

台北グルメポータル「ぐるぽ」

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釜飯なら「しる一」

　釜飯を食べたいなら、創業18年の老舗「しる一」は外せません。今日ご紹介します「しる一」は台北市中山区林森北路107巷六条通の新生北路付近にあります。

　以前から「しる一」という店名の由来が気になっていました。お店の立婷マネージャーに聞いてみると、店名には深い意味があることが分かりました。

　しる一の「しる」とは、おいしいご飯には心もお腹も温まるような温かい汁物「温かさ」という意味です。「一」は、台湾の本業「一彥企業（株）」の「一」に由来してます。

　先代の佐竹和彦氏がこの店を開いたきっかけは、台湾へ商売に来た際、3日間台湾料理を食べておいしかったけれど、やはり日本のお米やふるさとの料理が恋しくなったからなのだそう。

メインディッシュは「米」！

　ビールを注文する前にまずテーブルに運ばれてくるのは、熱々のスープと温かいおしぼりです。スープは甘くさっぱりしていて、心もお腹も温まり、店名の「しる一」とマッチしています。

　メインディッシュは何と！「お米」です。厳選された日本のお米で炊いた白飯のほか、看板料理である生米から作る釜飯。これは日本の釜飯と全く同じです。「しる一」に来た際は、釜飯を注文しないともったいないですよ。

「鮭いくら釜飯」。米粒の中までタレが染み込み、鮭といくらの組み合わせで旨味たっぷり

　もう一つのメインディッシュとして紹介したいのは、台北で一番おいしかったカレーライスです。カレーのレシピは、大阪の老舗カレー店から受け継いでいます。カレーは辛口です。特別なのは、つぼ漬けが付いてくることです。つぼ漬けの甘酸っぱさとカレーの辛さがよく合います。

「カレーライス」。シンプルですが、とても美味しいのです

お酒に合う一品料理も充実

　メニューは、刺身や肉じゃが、天ぷら、焼き鳥、串揚げなどの一品料理が豊富にそろっています。日本酒や焼酎、ビールなどドリンクも多彩です。

「鯛の刺身薄切り」。歯ごたえがあり、柔らかく、甘みのある爽やかな一品。レモン、ねぎ、大根おろしをのせて頂きます。ポン酢がお好きな方は、あん肝も一緒にご注文いただくと、より洗練された味わいになりますよ

「肉じゃが」。家庭料理の豊かな味わい。薄味なので豚肉などの素材そのものの甘みが味わえます

「たけのこ」。今から5月が旬です。サクサクとした歯ごたえとさわやかな風味が持ち味

新社長の改革！

　2年前に新社長がこのお店を引き継ぐことになりました。新社長は竹崎一生氏で、名前に「一」が入っており、店名の「しる一」と合っています。

　竹崎社長は、先代の「いつまでもお客様においしいものを、おいしいお米を」という理念を受け継ぎつつも、働き方を改革しました。メニューをはじめ、屋外席まで、全てリニューアルし、以前より快適でモダンな雰囲気に仕上げました。新たに販売時点情報管理（POS）レジも設置しました。

　古参のスタッフは昔からペンと紙で料理の注文を受けており、まさかPOSレジを使う日が来るとは思ってもいなかったようで、最初は戸惑いましたが、発注やレジ、在庫管理がとても効率的になったとのこと（笑）。

成功の秘訣は「温かさ」

　創業からもうすぐ20年になる老舗の成功の秘訣は、温かさ、おいしい料理だけではなく、スタッフのきめ細かいサービスにあります。その原点は、竹崎社長の改革後にも引き継がれています。

　涙ながらにお店の歴史を語る立婷マネージャーの話を聞きながら、私は感無量になり、この店に希望の光明が見えました。ぜひ「しる一」に行ってみてくださいね。

しる一

電話：02-2567-0665

住所：台北市中山区林森北路107巷78号

営業時間：月～土曜 18:00～23:00

定休：日曜日

FB：https://www.facebook.com/shiruichi/

日本語可、予約可、カードOK、個室あり（座敷最大20名）

※ポイントカードは、電話番号への記録に変わりました。電話番号をスタッフへお知らせいただければ、引き続きポイントを貯めることができます。(1000元で１ポイント。20ポイント貯まると1000元割引します。) 

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