外部ブレインの上手な使い方(コンサルタント編1)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

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外部ブレインの上手な使い方(コンサルタント編1)

記事番号:T00000140


●コンサルタントは役に立つのか?

T社は日本のアパレル企業の台湾現地法人である。總経理の松本さんは知人と一緒に食事をする約束が有り、待ち合わせをしていた。

そこで経営コンサルタントと称する長尾氏を紹介された。

長尾氏は台湾経験が長く、台湾大手のアパレル企業のコンサルティングの経験も有ると言う。

最初は不審に思っていた松本さんも長尾氏の他社事例や経験等を聞くにつれ、徐々に不審が解けて意気投合する様になった。

…後日、長尾氏は松本さんを訪問してきた。

その席で長尾氏は「私がコンサルティングを行えば、1年間で売上1.5倍を保証いたします。」と言ってきた。

松本さんは先日色々な話を教えてくれていたので信用し、コンサルティング契約を結んだ。

その後長尾氏は月1度程訪れ、幹部を集めて講義をしたり、知り合いの業者を紹介してくれたりしたが、業績の方は一向に変化は見られない。

1年が経ちコンサルティング契約が切れる頃、長尾氏は「来期コンサルティング計画」という企画書を持ってきた。

企画書は3枚程度で、内容をまとめると、要は今年してきたことと同じで、しかも金額は今年より上乗せされている。

1年間黙ってN氏のコンサルティングを見てきたMさんは、丁重にお断りした‥‥。

●経営コンサルタントとは?

「経営コンサルタント」と聴いてどの様なイメージを持たれるだろうか?

マッキンゼイの様な外資系戦略コンサルティングファーム?それとも総会屋や詐欺師?

弁護士や会計士等と違い経営コンサルタントには正式な国家資格はありません。

中小企業診断士という資格は有るものの、この資格は無くとも経営コンサルタントという職業に就けますし、逆に中小企業診断士の資格を取得しただけではコンサルティングを行い成果を上げる事は難しいのではないでしょうか。

言ってしまえば、名刺に「コンサルタント」と刷るだけで誰でもなれてしまう職業なのです。

筆者は仕事柄、日本人と台湾人合わせて1000人以上のコンサルタントと面識が有りますが、私がクライアントならコンサルティングを依頼したいと思える本物のコンサルタントは10人程度しかいいません。

ちなみに台湾人のコンサルタントでは本物のコンサルタントと言える人はお会いした事がありません。

「いい加減なコンサルタントばかり知り合いなのだろう」と思われるかもしれないが、多くは日本或いは台湾の有名な大手コンサルティングファームのコンサルタントなのです。

誤解が無いよう言っておきますが、筆者が認める「能力あるコンサルタント」が10人程度と言うだけで、当然人間として良い人は多く、全員が詐欺師ということではありません。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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