台湾で勝つマーケティング1


コラム マーケティング 2006年8月28日

台湾経営マニュアル 台湾マーケ

台湾で勝つマーケティング1

記事番号:T00000156


● 台湾のマーケティングの特徴1「コンシューマー市場」

先日、アパレル関係の方より「画期的な機能を持つ服飾(企業機密に属するので、残念ながら詳細はご紹介できない)を開発したのだが、日本では業界事情の関係で売る事はできない。親日的な台湾で事業展開をできないか?」とのご相談を受けました。

「画期的な機能」を聞いた時には、「本当にできるの?」と半信半疑でしたが、実際に見せて頂くと感動する程、素晴らしいものでした。

問題はこの服飾が非常にニッチなマーケットに属する為、「市場規模が極めて小さく、ビジネスとして採算が取れるにはどうしたら良いか?」を考えなければなりませんでした。

そこで、早速先方の社長さんと夜の林森(台北の歓楽街)にマーケティングリサーチに繰り出しました。(注:筆者はけして林森のコンサルタントではなく、経営のコンサルタントです。)

スナック、バー、ディスコと朝4時まで熱心(?)なリサーチをおこなったのですが、あまり良い感触は得られませんでした。

台湾ではあまりにもニッチなマーケットであるため、現物を見せて、機能を実際に体験させないと、良さが伝わらなかったのです。

そこで、日本からモデルの女性を呼び、この服飾を着てもらい、皆の前で画期的な機能を実演してみる事にしました。(趣味ではなく、仕事として必要にかられてモデルを呼んでいます)

後日、美しい日本人のモデルにこの服飾を着てもらい、前回と同じコースをまわり、機能を実演して反応を見てみました。(こうして貴重な睡眠時間が…)

前回と一転して今回は大好評で、リサーチ対象者の購入希望価格も前回より高いプライスを付けました。

「この反応なら台湾マーケットでも、小売店を出店すれば売れるのでは」との意見もありましたが、私は逆の見方でした。

台湾の小売業は目先の利益にとらわれ、消費者を啓蒙(教育)して育てるのが苦手です。

また消費者側も慣れていないので、どんなに良い商品でも、詳しい説明やデモストレーションの必要な商品は非常に売りにくい状況にあります。

例えば台湾のコンビニで弁当類は最近やっとビジネスになってきましたが、消費者がコンビニで弁当を買う習慣をつけさせるまでに、10年以上かかりました。

また、私自身も台湾でコンシューマービジネスのコンサルティングを行っていて、同じ様な事例を数多く見ています。

結局、この画期的な服飾は、より大きなマーケットを創り出す新たなビジネスモデルを創造することになりそうです…

● 台湾で勝つ為のマーケティング心得

「早くビジネスを採算に乗せるなら、見ただけでわからない商材は難しい」
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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