記事番号:T00023232
今年の6月16日(旧暦5月5日)は端午節。端午節は台湾の三大節句(春節・端午節・中秋節)のひとつで、国民の祝日です。端午節にちまきを食べる習慣のある台湾では「ちまきを食べないと夏が来ない」といわれるほどです。
ひとくちにちまきと言っても、実はたくさんの種類があることをご存じですか?もち米の中に豚肉やシイタケ、くりなどが入った伝統的な「肉粽」や「客家粽」だけでなく、最近では和菓子のように透明な皮でこしあんなどをくるんだ、見た目にもおいしいデザート系ちまきの「氷粽」が贈り物として人気を集めています。そして今年はなんと、もち米の代わりに野菜と新鮮な海鮮を使った健康志向の「米なしちまき」が話題になっています。
端午節のちまきを食べる習慣
端午節を迎える今の時期は急に暑くなるため、昔は体調を崩して亡くなる人が多く、旧暦の5月は「毒月」と呼ばれていました。そこで健康増進を祈願するため、殺菌効果のあるササの葉などで包まれたちまきを食べるようになったのが始まりです。その風習の名残りが、初夏のごあいさつにちまきを贈る習慣となりました。
最近では、高級レストランや大手コンビニでも端午節のちまきを販売しています。一般の家庭では作ることが難しそうな高級具材をふんだんに使ったちまきや、趣向を凝らしたオリジナルちまきは、お得意さまやお世話になった方々へ初夏のごあいさつとして贈る企業も多いそうです。
健康志向ちまきが大人気
端午節がやってきて、各家庭それぞれの個性があるちまきが味わえるのは楽しみですが、伝統的なちまきはもち米にたっぷりの具を詰めて作られていて、ボリューム満点で高カロリーなのが難点。たくさんのちまきを贈られるとお得意さまも困ってしまいます。最近の健康志向の高まりと贈られる側への配慮から、「米なしちまき」のような健康志向商品が人気となっているようです。
台湾域内の大手コンビニにおける2010年ちまき予約状況に関する市場調査によると、最も人気のある商品は「米なしちまき」と、香りの良い塩味の「野姜花(ジンジャーリリー)ちまき」だそうです。また、デザート系ちまきと伝統的なちまきのセット商品も、お得意さまへの贈り物として人気を集めており、企業からの予約が殺到しています。
そのほかの健康志向ちまきとしては、セブン-イレブンで販売されている燕麦(エンバク)で作った「五穀粽」や「養生素材粽」などがあります。ファミリーマートの「寒天双Q粽」は、カロリー控えめの氷粽で人気ランキング3位だそうです。
皆さんはどの健康志向のちまきを食べてみたいですか?気に入ったちまきがあれば、ぜひ社内や日ごろお世話になっているお得意さまと一緒に味わってみてください!
ワイズコンサルティング
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722