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経営はこんなに楽しい♪「コンサルファームの経営日記」第1話 年度末は経営者の醍醐味


コラム 経営 人事労務 台湾事情 作成日:2013年12月9日

台湾経営マニュアル コンサルファームの経営日記

経営はこんなに楽しい♪「コンサルファームの経営日記」第1話 年度末は経営者の醍醐味

記事番号:T00047457

●禁断のコラム

 経営コンサルティングファーム(以下、コンサルファーム)は一般的に経営内容を公開しないことになっています。

 なぜなら「コンサルファームはクライアントの発展をお手伝いするのが仕事で、『もうけ主義』に走ってはいけない」と言われているためです。

 しかし、私が理想とする「企業に本当に必要とされるコンサルファーム」を実現するためには、むやみに規模を追う『もうけ主義』には走らずに会社を成長させてゆく必要があります。

 また、クライアント企業に対して的確なアドバイスを行うためにも、自社の経営が中長期的に発展して行く必要があります。

 コンサルファームにとって禁断のコラムと知りながら、今回、私がこのテーマの執筆を考えたのは以下の理由からです。

①「経営が趣味」である経営者兼コンサルである私が、経営の楽しさを少しでも多くの人に伝えたい。

②クライアント企業の経営内容については残念ながら公開できないが、自社ならある程度公開することが可能。

③現在経営者で、行き詰まっている方、苦労されている方に少しでもヒントになればコンサルタント冥利(みょうり)に尽きる。

 数年振りの執筆となりますので、不安もありますが、よろしくお願い致します。

●年度末は経営者が一番楽しい時間

 私は創業以来17年間経営者を続けていますが、経営者にとって年度末は一番楽しい時間だと思っています。

 それは昨年立てた計画や戦略の成果が分かる時だからです。

 私は「経営は芸術」だと考えていますが、その芸術作品が出来上がる時期であり、次の作品の企画を考える時期だからです。

 このコラムでは弊社の事例を挙げながら、芸術作品の評価と企画を経験していただければと思っています。

●今年の経営結果見通し

 今年は売上高の前年比45%成長にチャレンジしましたが、実績は23%程度の成長となりそうです。

 売上成長率は大幅な未達成となりましたが、今年予定していた大型投資2件を来年に延期しましたので、利益は過去最高となる予定です。

 プロの経営者として、景気の良しあしは口が裂けても言い訳にしません。

 売上目標未達成の原因は、昨年から今年にかけて打った手のいくつかが、当初の予想より成果を挙げられなかっためだと思っています。

 しかし、今年の売上目標は未達でしたが、良いこともたくさんありました。

●今年の経営数字以外の成果

①7人の新人採用と社員の成長

 今年は新人を8名採用し、7名が試用期間を終えました。また、社員各人のスキルも昨年より大幅に成長し、来年は今年採用した7名も含めて貢献してくれるのが楽しみです。

②同業のM&A

 近年弱っていた知り合いの同業者に「力になりたい」と申し出たところ、買収してほしいとの要望をいただきました。買収する意図は無かったのですが、結局、営業譲渡という形で力になる事に落ち着き、不本意ながらも会員の増加につながりました。

③新規事業の立ち上げを経験させられた

 私は新規事業の立ち上げに成功し、初めて一人前の経営者になれると考えています。

 過去において弊社では全ての事業は私が中心となり立ち上げていますので、経営を経験させてあげられた幹部はいませんでした。

 今年は幹部からの申し出で、本人が主体となって自ら企画したビジネスモデルで新規事業をスタートしました。まだ損益分岐点にはほど遠い状態ですが、弊社にとって、この事業は将来発展のために不可欠な事業です。

 たぶん来年には損益分岐点を越え、新事業とともに責任者である幹部も、弊社の次の柱に育ってくれることでしょう。

④弊社ウェブサイトのリニューアル

 過去において弊社のウェブサイトはリニューアルするたびに、ただきれいにするだけではなく、ビジネスモデルを強化する仕組みを盛り込んできました。

 ウェブサイトを活用した新たなビジネスモデルの強化を数年間考え続けましたが、結局思い浮かばずに、今回は従来コンセプトを維持したリニューアルになってしまいました。

 とはいえ、前回のリニューアルから既に6年が経過していたので、デザインや使いやすさが改善しただけでも良しとしましょう。

 もうすぐ1年が終わり、経営者にとってプレッシャーから解き放たれる時期となります。

 私は毎年年度が終わってから2〜3日は緊張からの解放と充実感でぼ〜っとし、何も考えたくなくなります。

 ただ、そうなる前に、次年度の事を考えておかなければ、来年度のスタートが遅れてしまいます。

 次回は弊社の来年の計画と戦略づくりについて考えてみます。

 お楽しみに♪ 

吉本康志

吉本康志

グループ代表兼ワイズコンサルティング社長

 1991年日本大手コンサルティングファーム駐在員として台湾駐在。1996年に起業、ワイズコンサルティングを設立~現在に至る。創業経営者として自社での実験を通して「必ず成果のあがるコンサルティングの探索」をライフワークに経営戦略、 人事労務、マーケティング戦略、IT活用等多様なコンサルティングで実績をあげている。(言語)日本語◎・中国語△

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