コラム 作成日:2014年3月18日
台湾経営マニュアル 営業の天才と愚才の物語記事番号:T00049205
●前回までのあらすじ
同い年で営業の天才、国吉氏と営業の愚才吉本は20年ぶりに再会した。前職で営業の師弟関係だったが、17年前にお互いコンサルティングファームを起業し、現在までのお互いの状況を報告し合っていた。
↓前回までの内容はコチラ(クリックで弊社Webページに飛びます)
第1話 営業の天才登場
第2話 営業の愚才の起業
第3話 営業の天才の起業
●依頼
ここは都内の高級ホテル。営業の天才と愚才の2人は最上階のバーに移動し、グラスを傾けていた…
吉本:バーテンダーさん、国吉さんが男性と来るのは珍しいのでは?
バーテンダー:ご想像にお任せします(笑)
国吉:…ところで、さっきお願いがあると言ってたけど、何?
吉本:わが社の営業部門のコンサルティングを依頼したいのですが…もちろん報酬はお支払いします。
国吉:う〜ん…
吉本:駄目ですか?
国吉:いや〜後輩から金は取れないな〜。それにさっきも言ったけど、コンサルティングの依頼は順番待ちだし…
吉本:先ほどもご紹介しましたが、わが社は競争力の高いビジネスモデルと品質の高いサービスを提供する仕組みがあります。
国吉:そこがすごいところだよ!お前本当に営業ができなくて苦労していた吉本か?
吉本:ハハハハハ…、営業が下手だからこそ、ビジネスモデルで受注が来る仕組みを構築できたのです。わが社に国吉さんの営業指導が備われば、天下無敵です。
国吉:今でも台湾で十分やっていけているのだろ?何を目指している?
吉本:台湾だけでもまだまだ成長できますが、最終的には「アジアのマッキンゼー」を目指しています。
国吉:ほ〜う、夢が大きくていいね!
吉本:わが社のスローガンである「アジアのマッキンゼー」というのは、アジアにマッキンゼーのようなコンサルティングファームをつくるという意味ではありません。「アジアの企業に一番信頼されるサービスグループをつくる」という意味です。
国吉:台湾以外の進出も考えているの?
吉本:わが社の社員は日本語と中国語はほとんどの社員が話せます。その他にも英語や韓国語、タイ語などマルチリンガルな社員がたくさんいます。それに日本のコンサルファームのノウハウでは海外で通用しませんが、わが社には海外展開できるビジネスモデルがあります。
国吉:う〜ん…
●国吉氏からの提案
国吉:…今、会社の持ち株比率はどうなっている?
吉本:私と家族が全株保有していましたが、今年から幹部に株を少し持たせています。外部からの借り入れはありません。
国吉:じゃあ少し俺に投資させてくれよ?そうすれば株主になるので順番待ちしているクライアントにも合理的な理由ができるし、自分の投資先なので無料で手伝える。
吉本:それはグッドアイデアですね。
国吉:投資額は●●くらいでどう?
吉本:そんなに投資されたら、買収されてしまいます(;^_^A 数百万円の単位で勘弁してください<(_ _)>
国吉:ハハハハハ〜、冗談だよ。でも実際に過去には何件かクライアントのベンチャーに投資していて、中には上場したところもあるよ。
吉本:上場するかどうかはわかりませんが、絶対損はさせませんd(^_^o
国吉:何から始めればいい?
吉本:どれだけ投資していただくかは別として、一度台湾にお越しいただき、わが社を見に来てください。きっと私の話が納得できますよ。
国吉:台湾か〜昔仕事で何度か行ったことあるな〜。
吉本:せっかくだから、営業で苦労している日系企業も多いので、一緒にセミナーをしませんか?タイトルは「営業の天才と愚才のセミナー」とか…
国吉:う〜ん、久しぶりにワクワクする話だな!吉本、俺を口説け!
吉本:国吉さんは先ほど「経営者の器」の話をされていましたが、私も経営者の器の限界を感じています。でも、2人の器を掛け合わせたら、数百人の組織になります!
国吉:おととし売却した会社の副社長だったやつが俺を口説いたときも言い方は違うが、方向性は同じだったよ。実際に前はそれで発展したわけだし…
吉本:私は創業以来、長年経営トップを演じていますが、実はNo.2タイプです。国吉さんには華があります。わが社には国吉さんのカリスマ性が必要なのです。一緒にアジアのマッキンゼーを造りましょう!
国吉:よしっ!面白くなってきたぞ!
…こうして新たな2人の夢が動きだした!
吉本康志
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