誰も教えない起業失敗の方程式(その1)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 起業失敗方程式

誰も教えない起業失敗の方程式(その1)

記事番号:T00000071


● 失敗の原因は?

ここは台北市内の雑居ビルの一室。

古賀氏は何も無くなった住宅兼オフィスから外のネオンを見ながら「どうしてこんな事になってしまったのだろう…」と考えていた。

古賀氏は7年前、総経理として台湾に赴任してきた。

駐在員としての5年間は単身だったため、台湾人の女性とつき合う様になり、一番下の子が就職したのを機会に長年連れ添った女房とは離婚していた。

2年前には現地法人の撤退という本社の判断で帰国命令が出たが、台湾で一旗上げたい思いで退職し、自分で事業を興したのだった。

その当時の古賀氏は50歳で、働き盛りの頃であり、5年間ではあったが現地法人の経営者を務めていたので経営には自信はあった。

「日本に帰って組織の歯車になるのなら、男のロマンに挑戦してみたい」と一大決心をしての起業だったのだ。

独立にあたり古賀氏は一つのプランがあった。

古賀氏の勤務していた会社は特定業界の貿易業であったが、その当時の知識・経験・人脈を活かして業界内でコンサルティングサービスを提供するというのであった。

「随分と思いきったものですね」との周りが心配する声には「大儲けするのは難しいだろうが、最低、駐在員時代と同じ暮らしができればそれでいいのだから、それほど難しい事ではないよ」と表面上は謙虚に答えていた。

創業当初は「仕事とプライベートは分けたいから」とオフィスと住宅を別に借り、通訳兼秘書と、総務会計担当者、営業マンが1人という陣容であった。

また、「会社設立の挨拶に」と今月はニューヨーク、来月は上海と業界の友人を尋ね「仕事があったらまわしてくれ」と忙しく営業活動を続けていたものだった…

創業当初の希望に満ちていた頃は台北のネオンが自分を応援してくれている様に感じたが、今の古賀氏には寂しげににじんで見えるのだった。

● 解説

古賀氏は起業家としてやってはいけないルールをたくさん侵していますが、どの部分かわかるでしょうか?

そのルールとは経営学の本には載っていませんが、長年経営を続けている経営者の方なら経験から皆さん知っているルールなのです。

ですから起業願望のある方で、古賀氏の考え方や行いに近い事をイメージされていた方は、非常に高い確率で失敗します。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアル起業失敗方程式

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