第29回 飲食チェーンの課題解決にもキントーン(2)


コラム 経営 2019年10月15日

経営者が自分で作る簡単データベース

第29回 飲食チェーンの課題解決にもキントーン(2)

記事番号:T00086313

<登場人物>
ワイズシステム総経理 宇都宮武則

本コラムの筆者です。

台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。

クレーム処理報告をアプリ化

 山田総経理と宇都宮の2人は、台北でラーメンチェーン8店を構える里中董事長のオフィスに来ています。

 これまでExcel(エクセル)で管理していた店舗のクレーム処理報告を行うアプリをサイボウズのkintone(キントーン)で作成するため、里中董事長から報告する項目を聞き、現在使用しているエクセルシートももらいました。山田総経理は、30分ほど時間をもらうと、張り切ってアプリ作成を初めました。

山田「こんな感じでどうですか?」

宇都宮「エクセルのレイアウトにそっくりですね。その調子で続けてください」

省力化とペーパーレス化

 これまでは、店舗ごとにエクセルで記入した後、メールで本部に送信。本部では印刷し、店別のバインダーにとじていました。さらに、月初には手作業でクレーム件数を集計していました。

/date/2019/10/15/28A_2.jpg図A エクセルの「クレーム処理報告」

山田「今後はメールで送る手間もなくなり、集計も自動的にできますね」

宇都宮「過去に発生したクレームの検索も簡単になりますよ」

 kintoneを使えばクラウド化によって本部と店舗間の情報共有ができ、データベースなので、集計や検索が簡単に行えます。

山田「本部での作業が、ほぼ要らなくなりますね」

宇都宮「ペーパーレスにもなります」

山田「それは一石何鳥ですかな?」

/date/2019/10/15/29A_2.jpg図B 作成中のクレーム処理報告アプリ

 山田総経理は、エクセルとkintoneの画面を交互に見比べては、続きの項目を作成していきます。

山田「はい、これで出来上がりです」

宇都宮「入力フォームが出来上がりましたね。一覧表示は私が作りますので集計グラフの方をお願いできますか?」

山田「分かりました、集計グラフに取り掛かります」

宇都宮「お願いします」

 一覧表示と集計グラフには、いくつか基本的なものを用意します。

山田「試しにサンプルデータを登録しておきます」

宇都宮「そうですね、お願いします。私は里中董事長を呼びに行ってきます」

/date/2019/10/15/29B_2.jpg図C クレーム処理報告アプリの入力フォーム

 しばらくして、里中董事長と宇都宮が戻ってきました。2人は何かが盛られたお皿を持っています。

里中「わが社のラーメンに使っている屏東産の黒豚『平埔黒豚』のチャーシューを、今度レトルトパックにして販売することになったのですよ。いま電子レンジで温めたところです。どうぞお召し上がりください」

 宇都宮は、チャーシューが盛られた皿を山田総経理の前に。

山田「おお!!」開いた口からは、今にもよだれが垂れそうです。

宇都宮「ご飯にも合いそうですね」

山田「ビールが欲しくなりますね~。それでは遠慮なくいただきます」

 出来上がったクレーム処理報告アプリを里中董事長にお見せするのは、チャーシュー談義の後になりそうです。

 ワイズコンサルティングでは10月23日、「日系飲食チェーン拡大、攻めと守りの戦略」と題したセミナーを開催いたします。セミナー第3講では、今回ご紹介したアプリの他、チェーン店ですぐに役立つアプリを詳しくご紹介いたします。

宇都宮武則

宇都宮武則

コンサルタント

ITベンダーにてプロジェクトマネージャとして50社以上のシステム構築に携わりました。ITに関わるお悩み事を幅広くサポートいたします。ワイズシステム総経理。

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