記事番号:T00087460
<登場人物>
ワイズシステム総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。好奇心旺盛で何にでも興味を持つが長続きしないらしい。2児のパパ、趣味は車で家族旅行。
居酒屋「ふじこ」の一番奥のテーブルに座る山田総経理と宇都宮。山田総経理の2杯目の生ビールが底をつく頃…。
山田総経理は、ホワイトボードに大きく書かれた「今月のお薦め カニ 毎日産地直送です(^o^)」を見ながら、女将(おかみ)さんに向かって「生のお代わりと、ホワイトボードの『カニづくし』ください」と叫びます。女将さんの返事と、大将がうなずくのが確認できます。
宇都宮「世界的に見ても、台湾のカニの種類の豊富さは群を抜いています」
山田「でも、カニはあまり食べる機会がありません」
宇都宮「ポピュラーなのは、宴会でよく出される『紅蟳米糕』ですかね。もち米おこわの上に、内子を蓄えたワタリガニをのせて蒸籠(せいろ)で蒸した料理です」
山田「海鮮料理店の生け簀(いけす)をのぞくと、生きたカニがワサワサいるのを見掛けますね」
宇都宮「今は旬なので、新北市の野柳方面の海岸沿いの道路には、道端に茹(ゆ)でガニのお店がたくさん出ていますよ」
山田「良いことを聞きました。週末、家族で行ってみます」
そこに女将さんが来て「今日は4種類のカニを食べ比べてみてくださいね」と。4種類のカニとは、タイワンガザミ(花市蟹)、シマイシガニ(花蟹)、ジャノメガザミ(三点蟹)、トウヨウイシガニ(石蟳)です。大将は、カニを蒸籠で蒸し始めていました。
タイワンガザミ(左)とジャノメガザミ(右)
山田「カニってうまいけど、食べづらいよね…」と眉を細めます。
女将「大丈夫ですよ。ちゃんと食べやすくしてお出ししますから」
すると山田総経理の口元が緩みました。
PCの普及要因
2人は情報技術(IT)の話を続けます。
宇都宮「大型コンピューターに代わってパソコンが急激に普及した理由には、80年代に日本語ワープロソフトや表計算ソフトが登場したこと、90年代になりインターネットが普及したこと…」
宇都宮は、熱燗(あつかん)のお代わりを注文すると話を続けます。
宇都宮「…その他に、もう一つ大きな要因がありました」
山田「もう一つの大きな要因ですか?」
宇都宮「はい。それは、それまでメーカー独自だったPCの規格が統一されたことです。基本ソフト(OS)の世界では、マイクロソフト(MS)のウィンドウズがシェアを広げ、独自OS路線を行くマッキントッシュとの、二大OS時代となりました」
お代わりの熱燗が運ばれてきます。
宇都宮「並行してMSは、大型コンピューターの機能をPCに代替させるサーバー用のウィンドウズOSを発表しました。大型コンピューターの役割は、PCサーバーに取って代わられていきました」
1人1台時代へ
宇都宮「山田さんが就職した頃はどうでしたか?」
山田総経理は、少しの間過去を思い出しながら「実は私、就職して始めてPCに触ったのです。私が就職した00年頃は、オフィスにはデスクトップPCはありましたが、会計や秘書といった事務職、設計などの技術職が使っていたと記憶しています。ですが数年のうちに、1人1台ノートPCが支給されるようになりました」
宇都宮「日本初のノートPC、東芝のダイナブックが発表され話題を呼んだのは、89年でした。ノートPCの出荷台数は、00年にはデスクトップPCを上回りました」
山田「私は当時、営業部でしたので、ノートPCに電子カタログやらの営業資料を詰めては客先を訪問して、誇らしげにノートPCを使って説明したことを思い出しました」
4種類のほぐされたカニの身が盛られた食べ比べセットが2皿運ばれてきます。女将さんがカニの名前を説明してくれました。
山田「おお、見事にみんな赤くなってうまそうですな」
宇都宮「こちらの内子は見事ですよ」
山田「こりゃうまい、ビールが進みます」
そういうと4杯目の生ビールを注文したのでした。
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宇都宮武則
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