記事番号:T00094149
<登場人物>
ワイズシステム副総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に台湾S電工の総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で家族旅行。
Excel(エクセル)の業務、紙の申請書、見積書、業務日報、報告書、顧客管理など定型業務の効率化はkintone(キントーン)にお任せください。
必要なアプリを洗い出し
居酒屋「ふじこ」の一番奥のテーブル。周りの人目を気にしながら低い声で語り合う山田総経理と宇都宮。
料理を運んできた女将(おかみ)が、
女将:今日はどうされましたの?ヒソヒソと怪しい2人組ですわよ。
山田:やはりそう見えましたか?心配には及びません、新しいビジネスの話をしているのですよ。
ついでに生ビールをおかわりしました。
台湾S電工では、南部への設備導入拡大に伴い保守メンテナンス業務を協力会社へアウトソーシングする話がまとまりました。そこで協力会社との間で使う業務システムをkintoneにより構築することになりました。
山田総経理が業務システムのイメージを話していますが、生ビールも4杯目となりますと、話が飛びまくっています。
山田:保守作業の報告書も必要です、どの顧客にどのような保守作業を行って、何の部品を交換したかなどの情報が欲しいです。
宇都宮:ということは、保守作業の指図が必要ではありませんか?
山田:そうですね。協力会社への作業依頼が要りますね。その依頼へ報告を記載してもらう形が良さそうですよね。
宇都宮:その方が良いでしょう。
山田:顧客ごとに保守の履歴が見られるようにしたいです。
宇都宮:顧客情報にひも付けて一元管理しましょう。
山田:え~と、これまで話したのは、協力会社へ預けておく部材の入出庫と在庫管理でしょう。工具の貸出管理でしょう。保守作業の依頼と報告でしょう。こんなところですか?
山田総経理は生ビールを一口飲むと、蛤(はまぐり)の酒蒸しを食べながら考えを巡らしています。
精算のやりとりも
宇都宮は清酒をぬる燗(かん)で頂きながら尋ねました。
宇都宮:保守作業の精算、すなわち費用の支払いはどのようなイメージでしょうか?
山田:保守作業の対価は、工賃と交通費と決めました。
宇都宮:工賃と交通費はどうやって計算するのですか?
山田:工賃は一律人時○○○元として、0.5時間単位とします。その日の工賃は現場到着から起算して、その日の作業完了までとします。昼食休憩は1時間として無給ですが、現場での待ち時間や適度な休憩時間は有給としました。
宇都宮:なるほど。
山田:交通費は地域ごとに金額を決めています。その他に設備の移設など重機などが必要なときには、事前に相談の上、実費を支払うことになっています。
宇都宮:請求されるタイミングは?
山田:作業が完了した数日後に協力会社側から請求されます。
山田総経理はハッと気づいて、
山田:このやりとりもkintoneで出来ますね!
宇都宮:協力会社側から請求明細を入力してもらって、申請と承認のワークフローを行うというのはいかがでしょうか?
山田:はい、それが良いです。承認後には会計へ回覧しましょう。kintoneならば顧客ごとや月ごとの費用集計なども簡単にグラフ化できますね。
宇都宮:例えばですが、保守に関わる質問と回答などをナレッジとして蓄積しておくと役立ちませんか?
山田:ああ、なるほど。それはグッドアイデアです!それもアプリにしておきましょう。kintoneならば検索なども思いのままに出来ますからね。
図A 山田総経理のイメージを具現化
お酒の勢いで飛びまくった話でしたがようやく収まりもつきまして、山田総経理のイメージしたkintoneのアプリは図Aの通りとなりました。
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宇都宮武則
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