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駐在員人生考6(サラリーマンの途 その1)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 台湾駐在員編

駐在員人生考6(サラリーマンの途 その1)

記事番号:T00000107


● 出世を捨てたエリート社員(1)

M社の佐伯さんは営業畑出身で、人当たりの良さと努力により若い頃から同期では出世頭であった。

その頃、M社の属する業界ではアジア進出がすすんでおり、業界大手の中ではアジア進出をしていない企業はM社だけであった。

そこでM社ではアジア進出の足がかりとして、選んだのは台湾市場であった。

初代総経理には、若いながらも営業課長を努め、実績があり将来を有望視されていた佐伯さんが選ばれた。

佐伯総経理に与えられたミッションは、

1.台湾法人の設立
2.幹部人材の育成
3.台湾事業を採算ベースに乗せる事

の3つであった。

佐伯総経理も赴任当初はミッション達成の為に努力をしていたが、ミッション2及び3の実現は難しかった。

その理由は、

1.M社には海外事業の経験がなく、本社が日本の常識から抜けられない。
2.言語、文化、考え方、ビジネス習慣等の壁が厚かった。
3.佐伯総経理に経営者としての心構えや基本スキルが備わっていなかった。

等であった。

佐伯総経理は駐在三年目からミッションに対する情熱は薄れ、「駐在員生活をエンジョイする」方向性に大きく転換する事にした。

朝は10~11時に出勤し、昼は食事の後、サウナかマッサージへ行き、夕方は4~5時頃から今日の食事相手と遊び相手のアポイントをとった。

友人達の「大丈夫ですか?」との心配にも「日本に居たら、馬車馬の様に働き、月に家内から貰う小遣い数万円しか使えないのが、今はその10倍以上使えるし時間もある。一生の中でこんな恵まれた環境になる事はそうそうないのだから、思いっきり楽しむ。」と言い張っていた。

佐伯さんの将来はどうなるのだろうか…
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアル台湾駐在員編

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