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コンサルタントの裏話 その4


コラム 経営 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル コンサル裏話

コンサルタントの裏話 その4

記事番号:T00000125


● クライアントとの駆け引き

コンサルタント「…それではこのプロジェクトに幾ら予算を頂けますか?」

クライアント「予算は特に決めていないので…」

コンサルタント「それでは○万元位で企画案を作りましょうか?」

クライアント「それでお願いします。時間がないので3日以内にお願いします。」

・ ・・3日後

コンサルタント「…先日の課題解決の為の企画案は以上の通りです」

クライアント「内容は良いけれど、高いな~。予算を採っていないので、この金額では依頼する事は難しい。ついてはこの内容の企画案を半分の金額でお願いしたい。」

コンサルタント「…」

上記の事例は依頼を頂く際によくある光景です。

この後のコンサルタントの対応としては、

1. これっきりで、今後お付き合いを遠慮させて頂く。
2. こっそりと工数を省き、品質を落とした内容で実施する。
3. 何日か徹夜して作成した企画案なので、ムダになるよりは費用が少なくとも涙を飲んで企画案通りに実施する。

プロと呼ばれるコンサルタントならば、自分の能力を低く見られる事を嫌います。

私なら実際に掛かる時間より少ない時間で見積もり、実際に掛かった時間より少なく請求致します。

ですから上記2の選択肢はあり得ませんし、3は自分の価値を下げてお手伝いをしてもモチベーションが上がらなくお互いに不満になるため、私なら1を選択致します。

その最たる理由は経営課題解決に頭を幾ら使っても構わないのですが、共に課題を解決する為のパートナーとの駆け引きに頭を使う様なムダな事はしたくないからです。

6年前、某日系企業が台湾に現地法人を設立した際に「就業規則の日中文版作成」の依頼を受けた事があります。

普段は契約書を交わすのですが、クライアントが「来週から採用がはじまるので、早急に作成してほしい」との要望を頂き、金額も少額だったため(同様の依頼の中では過去最低の費用)契約を交わさずにスタート致しました。

就業規則ができあがり、納品の際にクライアントからこう言われました。

「特急でやって頂き、ありがとうございます。お陰で採用に間に合い助かりました。…ところでよく考えてみたのですが今回の費用は高くありませんか?」

若気の至りでつい頭に血が上ってしまった私は「○○さんのご紹介なので顔をつぶしてはいけないと思い、特別プライスにさせて頂きましたが… わかりました更に値切りたいのなら、いっその事無料で結構です。そのかわり二度と連絡しないでください。」

と言ってビックリしている相手をよそに就業規則を置いて帰ってきた事がありました。

ところが、先日行いました弊社セミナーの参加者名簿に、なんと6年前のクライアントが申し込みをしているではありませんか。

それにしても、なんとも…
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアルコンサル裏話

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