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コンサルタントの裏話 その9


コラム 経営 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル コンサル裏話

コンサルタントの裏話 その9

記事番号:T00000130


● 新サービスとノウハウの開発法

誰でもコンサルタントに成りたての頃は得意な分野やテーマが少なく「スイートスポットの狭い」コンサルタントとしてデビューします。

例えば「ISO取得コンサルタント」や「ビジネスマナーコンサルタント」「就業規則作成コンサルタント」「セミナー専門コンサルタント」等です。

このまま狭いスイートスポットで頑張っていると… そのうち仕事がなくなり淘汰されてゆきます。

そこで新しい得意分野の開発が不可欠なのですが、簡単にはいきません。

その理由は、以下の理由が考えられます。

1. 幾ら本を読んでも経験がなければ、知識にはなってもノウハウにはならない。

2. 既に十分長い勤務時間なのにその他の時間を削って深く研究するのは難しい。

3. 報酬を頂いている訳ではなく、真剣度が違うので、ものになりにくい。

では、どうすればコンサルタントとしてのスイートスポットを広げる事ができるのでしょうか?

● 事例:クライアントがコンサルタントを育てる

お付き合いの長い経営者を訪問した時のこと…

「来年わが社では20周年を迎え、記念企画として社史を作成する事になった。社史作成プロジェクトを作り、私が責任者となるわけだが、あなたに私の替わりに社史の執筆をお願いしたい。」

「私は社史執筆の経験はありませんが…」

「あなたは、わが社の経営改革に長年関わってきた上、色々なところで執筆経験があるので依頼しているのですよ。」

「コンサルタントとしてクライアント企業の社史作成に携われる事は大変な名誉です。是非やらせて下さい。」

● 良いクライアント、大切なクライアント

経験の無い業務を報酬を頂きながらさせてもらわなくては、なかなかスイートスポットは広がりません。

クライアント側も経験の無い者に任せる為には、コンサルタントを信用しているか、育てようと思う気持ちが無ければできない筈です。

コンサルティング会社の経営として考えた場合、経験のあるテーマを高い報酬で依頼して頂ける方が「良いクライアント」です。

しかし、コンサルタントのスキルアップの面から考えると、報酬を頂きながら経験の無いテーマに挑戦させて頂ける方は「大切なクライアント」なのです。

コンサルタントが成長する為には個人の努力は当然ながら、クライアントにチャンスを頂く必要があるのです。

私は若く独立しましたが、運良く素晴らしいクライアントの方々に巡り会えた事を、心から感謝しております。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアルコンサル裏話

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