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台湾での起業成功法(その1)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 起業成功法

台湾での起業成功法(その1)

記事番号:T00000055


弊社では主に50人以上の企業で、数十万元~数百万元のフィーでコンサルティングサービスを提供させて頂いています。

…が、台湾で起業する日本人には、ほとんど利益無しでお手伝いする事もあります。

正統なフィーを頂いているクライアントには、誠に申し訳ないのですが「同じ日本人として、少しでも力になれたら」と、ボランティアとして受けているので、ご了承頂きたいと思います。

本業があるので、依頼全てを引き受ける事は出来ないのですが、それでも弊社設立以来、起業をお手伝いしたのは、数十人になります。

今はそれぞれ、大成功している人、成功途上の人、そして失敗して行方不明になってしまった人と色々な方がいらっしゃいました。

それらの方々と私自身の経験を思い出してみると、どうやら起業して成功するには一定の法則が有るようです。

これからも日本人が台湾で起業するからには、是非とも成功して頂きたいので、毎回一つずつ事例で紹介してゆきます。

● 事例1:固有技術は有るか?

Aさんは、駐在員として3年台湾に駐在していたが、あるきっかけで独立起業することになった。
同じ頃、Bさんも同じ業種で独立することになり、別会社ではあるが、一緒に事務所を借りることになった。

Aさんは、北京語は全く出来なかったが、この業種では10年の経験が有った。
逆にBさんは、台湾の大学を卒業しており、北京語は流暢であるが、この業界の事は余り経験が無かった。

第三者が考えると、一緒に会社をやれば上手くゆきそうだが、二人の考えは全く合わなく、別々に会社を立ち上げたのだった。

Bさんは、話術に長け営業が上手く、また大学時代の人脈も豊富なので、最初の頃は仕事には困らなかった。

その頃、Aさんは悪戦苦闘していた。

独立して、改めて「会社組織の偉大さ」を思い知らされていた。

独立前は、簡単に仕事になっていたのが、今は全く受注できないのである。

それでもAさんは自分の技術を信じて営業するうちに、小さいながらも、少しずつ仕事を貰えるようになってきた。

…三年後、

Aさんの会社は、小さいながらも、社員を数人抱える様になっていた。

相変わらず、Aさん一人に仕事が集中し、忙しかったが「今は苦労しても将来は絶対楽できる様にしてみせる」と頑張っている。

Bさんは、仕事は受注できたものの、全てクレームとなり、一回きりのお付き合いで終わっていた。

一年前に事務所を引き払ったが、今はどうしている事やら…


● 解説

どの様なビジネスでも共通する成功の一番の近道は、「同じお客様に何度も買って貰う(利用してもらう)」事です。

だから小売業や飲食業では足下である一次商圏でのシェア向上に努力します。

他のビジネスも原理は同じで、売るのが上手くても、お客様が二度と買ってくれない(利用してくれない)のでは、いつも新規顧客開拓に追われてしまい、なかなかビジネスが大きくなりません。

高額な購買頻度の低い商品(サービス)なら別ですが、そうでなければお客様のリターンを獲得出来る満足度を提供する事が大切です。

ですから起業する時には、誰にも負けない固有技術やノウハウが最低一つは必要です。

「企業の看板」を使えないからこそ、誰にも負けないものが必要なのです。

◆起業セルフチェック1「貴方には誰にも負けない技術やノウハウが有りますか?」
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアル起業成功法

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