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台湾での起業成功法(その2)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 起業成功法

台湾での起業成功法(その2)

記事番号:T00000056


● 「創業の適齢は何歳?」

留学生で台湾に来て、20代で起業する人から、駐在員で来ていて定年退職になり60代で起業する人と、台湾で起業する日本人の年齢には幅があります。

今回は、幾つかの起業をお手伝いした中で私なりに感じている「創業の適齢」について紹介致します。

若い創業が有利な要素として「行動力」「熱意」「時間」等があります。

逆に、年齢を重ねての創業が有利な要素としては「経験」「人脈」「資金力」等が考えられます。

また、30~40代は、両方をある程度のレベルで兼ねそろえています。

さて、起業するのなら、どの年齢が良いのでしょうか?

結論から言うと「創業するのなら、若ければ若いほど有利」と言えます。

著名な成功した創業経営者の多くは20~30代で起業しています。

年齢が上の方には厳しい言い方かもしれませんがが、知り合いの創業経営者の中で、50歳以上で創業して成功した(している)人はほとんどいないのに対し、若くして起業した人には、ある程度成功している人は数多くいらっしゃいます。

どうしてこうなるかのキーワードは「時間」にあると私は考えます。

私の経験的感覚では「会社員の5年間は、独立の1年間」に等しく感じます。

これは会社員が怠けているという意味ではなく、自分で会社を経営すると真剣度の「深さ」が全く違うということです。

私の場合では、わかり易い例の一つが中国語です。

会社員時代でも一般会話の話す・聴くはある程度出来ましたが、ビジネスレベルにはほど遠い状況でした。

それが起業して半年後には、全く勉強していないにも関わらず、自然と中国語でセミナーを行える程になったのです。

要は起業すると、意識しているいないに関わらず、常に「火事場の馬鹿力」が求められているので、色々な面においての成長が格段に早くなるのです。

つまり、「準備をしっかりしてから」と思っているより、起業してしまった方が早く準備が整うということです。

「時間」のもう一つの意味は、リタイヤまでの期間があげられます。

これは、下の事例を参考にして下さい。

● 事例2:「60歳までに、1億円の資産を持つ」

Bさんは台湾に駐在員として派遣されていた。

30歳の時、会社が台湾市場から撤退となり、これを機会に今までの経験を生かし、起業することにした。

その頃、日本の上司(50歳)に「お互い60歳までに、1億円の資産を持つ事を目標に、一緒にやろう」と共同経営を誘われた。

Bさんは悩んだが、「あと30年頑張って資産がたった1億円では独立した意味がない」と考え、丁重にお断りした。

上司も結局独立したが、高収入を維持しなければならないのと、60までには10年間しか無いので、以前働いていた会社のビジネスモデルから抜け出せなかった。

Bさんは、「60歳までに10億円の資産を持つ」を目標に、以前働いていた会社の関連ビジネスでありながら、新しいビジネスモデルの創造を模索していた。

当然、最初の収入は0に等しかったが、上司の様なビジネスを行っても30年後まで続くとは思えなかったのである。

…10年後、上司は大きな借金を作り、倒産寸前であるのに対し、Bさんは試行錯誤の結果、なんとか新しいビジネスモデルを確立することが出来た。

今後Bさんはこのビジネスモデルを積極的に拡大するつもりである…

●セルフチェック2「貴方(創業者)の年齢は40前ですか?」

 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアル起業成功法

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