コンサルタントの起業失敗談(その4)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 起業失敗談

コンサルタントの起業失敗談(その4)

記事番号:T00000064

 
● 仕事が無い…

事業を何にしようかと試行錯誤の挙げ句、やっと業種を経営コンサルティング業に決めたのですが、仕事は全くありませんでした…

一般的にコンサルタントの営業方法は、

 1. セミナー企画
 2. 参加者動員
 3. セミナー実施
 4. フォロー営業
 5. 受注

という営業方式を採っており、以前働いていたコンサルティングファームも基本的には同様の方法を採っていました。

しかし、私はこの様な営業方法を採れない深刻な理由があったのです.

それは…

1. セミナー動員にはブランド力が必要だが、ブランドどころか全くの無名状態でセミナーを開催しても動員できるだけの営業力も無かった.

2. 小資本で初めた上、時間がだいぶ経過していたので、既にセミナーを失敗出来るだけの資金的余裕がなく、やるからには必ず成功する必要があった.(博打に近い)

3. セミナーを運営出来るほど人員がいなかった.(当時、私+女性一人)

そこで私は飛び込みで営業訪問をする手法を採ったのですが、いくら営業しても千元~1万元程の仕事しか受注出来ず、交通費+会社の維持費により赤字が日に日に増える状況でした.

そこで考えついたアイディアは「協会等の団体組織にセミナー企画を持ち込み、講師をやらせて貰う」という方法です.

顧客ターゲットは「台湾現地資本の小売飲食業」に、テーマは「売上向上策」に絞って各協会や大手コンサルティングファームへ提案に行きました.

台湾現地資本に絞ったのは「オーナー経営者の方が経営に熱心であり、お金を持っている」からです.

また小売飲食業という業種は90年代半ば頃、日本が台湾に業界としてアドバンテージを持っていた数少ない業界であったからです.

テーマを「売上向上策」にしたのは、「確実に成果の上がるコンサルティング」を目指しており、「売上」という成果はわかりやすかったからでした.

この方法でセミナーを行えば、収入は少ないのですが、会場代やDM代、運営費等が掛からず、ノーリスクでセミナーを行え、営業活動を行うことができるという考えでした.

ただ、台湾での講師料は非常に安く、2~3時間の講演は無料で、貰えても1万元程度(講演時間10時間)でしたので、回数を増やすことにより収益をあげる事にしました。.

講演回数は最盛期には1ヶ月で20件の講演を行い、三日間一睡もできない事もありました.

こうして、実績をあげ続けることによって、徐々に参加者からセミナー開催側へ私を講師として指名頂けるようになり、講師依頼が少しずつ増えてきたのでした.

● 失敗しない為の教訓

「創業時は全てに於いて不足しているので、他人の2~3倍努力しなければ競争の対象にすらならない。」
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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