コンサルタントの起業失敗談(その3)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 起業失敗談

コンサルタントの起業失敗談(その3)

記事番号:T00000063

 
● 経営コンサルタントと経営者の違い

前回まで読んで頂いて、「経営コンサルタントをしていたのに経営は下手だな~」と思われた方も多いと思います。

そもそも私は「経営を学ぶ」為に経営コンサルティングファームに入社したのですが、コンサルタントの見ている経営と実際の経営は実は全く違うのだということがわかりました。

どれくらい違うかと言うと、例えば経営コンサルタントはテレビのニュースで北海道の吹雪の中継を見ているようなもので、経営者は実際吹雪の中にいるようなものです。

風速何メートル、風雪何センチ等のデータはわかるし、画像で「寒そうだな~」等の情報も得ることが出来ます。

しかし実際の吹雪は、体験された方はわかると思いますが、「寒い」というより「痛い」のです。

吹雪になると雪が顔に当たり、柔らかい筈の雪が痛いし、気温も下がると寒いという感覚を超え、背骨が痛くなります。

経営コンサルタントという仕事自体が経営のお手伝いをする仕事なので、経営に携わっているように錯覚するのですが、経営者の本当の苦悩は経営者を経験しなければ理解出来ないと思います。

会社が赤字で資金繰りがつかなければ、財務諸表上は危ないということは経営者でなくてもわかります。

しかし経営者のように吐き気がしたり、胃が痛くなるような思いはコンサルタントでは経験できません。(だから第三者として冷静な判断ができるのですが…)

創業したての頃、知り合いの経営者に「経営者は血の小便が出て一人前」と聞いたことがありましたが、それくらい会社の事を常日頃真剣に考えていなければならないのです。

サラリーマンであるコンサルタントは経営者の意思を実行する部分的なお手伝い(戦略立案、制度導入、研修等)は出来ても、実際に経営を行うこととは全く違います。

もし、実際に素晴らしい経営を行えるのであれば、経営コンサルタントは皆、大会社の社長となり大成功している筈です。(元IBMのルイス・ガードナーのような人もいることはいるが…)

でも実際にコンサルタントを辞めて事業を興しても「大成功した」という話しはあまり聞きません。

私の場合も、知識として知っていても、自分で経営してみてはじめて偉人の残した格言や様々な経営手法が少しずつ自分のものになってきたのです。

経営コンサルティング会社を作り独立するということは、他の業種で例えると、「腕の良い料理人が独立しても繁盛店になるとは限らない」「プロ野球の名選手が名監督になれるとは限らない」と同じようなものだと思います。

● 失敗しない為の教訓

「銀行マン、コンサルタント、会計士等は経営の部分的プロであって、経営ができるかどうかは別問題である」
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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