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成功した駐在員経営者達1


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 台湾駐在初級編

成功した駐在員経営者達1

記事番号:T00000084


● E社の事例

E社は日系の輸入販売会社である。

日本本社の製品を台湾で販売しているものの、長年ブランドに頼った販売を続けてきたため、新規参入企業にシェアを浸食され続け、早期に改革をしなくては赤字転落は免れない状況にあった。

新任總経理の橋本さんは様々な戦略を立案するものの、この戦略を理解し実行できるスキルを持つ者はE社の幹部にはいなかった。

そこで橋本さんの取った方法は、日本で退職したばかりのスペシャリストの先輩達に声を掛け、出張ベースで顧問として台湾に来てもらい、自ら立案した戦略の実行をお願いした。

財務・営業・技術・人事労務・・と雇われた顧問は駐在員の人数より多かったが、もう既に退職し年金生活を送っているので、報酬はほんのわずかのお小遣い程度で済んだ。

それよりも退職後に、やり甲斐の有る仕事が出来るので、先輩達は快く引き受けてくれた。

顧問達には台湾人社員を付けてOJTで教育して貰った。

その他にも今まで幹部としての教育を受けたことが無かったので、一年目は幹部研修、二年目は経営幹部研修とOff・JTも同時に行った。

三年後にはE社は利益額では世界No.1の拠点となり、本社の社長から「台湾拠点はわが社最高の成功拠点」と呼ばれる程になる。

現在、橋本さんは本社国際部取締役で各国の現地法人のトップとしてアジア中を飛び回っている。

E社の事例は「橋本さんの上手な人使い」にある。

先輩達を顧問として引き受けるのは易しいことでは無く、余程の覚悟が必要だったと思う。

それでも目的達成の強い執念から先輩達の協力を得たお陰で、普通なら困難なミッションを短期間で大成功に導いたのである。

あるメーカーの總経理は、台湾人に5Sに気づいて貰おうと、毎朝早目に出勤しては、オフィスの掃除を自ら行っていた。

「最近では、總経理、ここも汚れてますよと社員に言われるのですよ。」と苦笑していた。

いつかは、「總経理、私がやります。」と社員が言ってくれるのを夢見て・・・・。

●解説

最後の事例は日本では美談かもしれないが、台湾では、冗談にしか聞こえない。

台湾で経営する際はボトムアップを期待せず、明確な戦略を立案しトップダウンで経営することが成功の鍵である。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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