ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00098626

＜登場人物＞
ワイズシステム副総経理　宇都宮武則
本コラムの筆者です。

台湾Ｓ電工　山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業Ｓ電工の営業企画課長から2018年に台湾Ｓ電工の総経理として初めての海外駐在。２児のパパ、趣味は車で家族旅行。

　基幹システムやＥＲＰ（総合基幹情報システム）では、まかない切れない日常業務の効率化をkintone（キントーン）が解決します。「どこから手を付けたらよいのだろう？」とお悩みでしたら一度ご相談ください。当コラムで紹介しましたアプリは無料でご提供いたします。

前回までのお話
https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/

誰でもkintone​達人に

　居酒屋「ふじこ」に着くと、お気に入りの一番奥のテーブルへ。おしぼりに続いて生ビールが運ばれてきました。「かんぱ～い」。しばらくの静けさがあって。

山田：うんま～い。さあさあツマミを頼みましょう。

　カウンターに並ぶお惣菜から３品、ホワイトボードの大将のお薦めから海鮮のせいろ甘庶蒸しを頼みました。注文が入ると無口な大将がこちらを向いて会釈をしました。

土井：そろそろ、山田総経理がkintoneの達人になった話を伺ってもよろしいでしょうか？

宇都宮：ははは。達人ですか？

山田：えへん。ではキントーン達人の山田がお話いたしましょう！

里中：話が始まりますぞ。

山田：事の発端は19年４月でした。本社のお偉いさんから、台湾もそろそろシステム化したらどうか？と。「どうか？」と言われましたが本音としては「やれよ！」ですわ。

土井：よくある話です。

　山田総経理は相づちに気を良くすると続けます。

初心者も簡単にアプリ作成

山田：本社の情報システム部に手が回らないと冷たくあしらわれて困っていた時に、ここ「ふじこ」で宇都宮さんに相談したのです。

宇都宮：でもシステム化の予算はすずめの涙ほど。でしたよね。

山田：システムの知識もない私に、「データベース知ってる？」という質問に内心、「相談するんじゃあなかった」と思いましたよ。

宇都宮：おいおい、大げさな。

山田：ですが、エクセルやパワーポイントが使えるレベルであれば、システムが作れるって言うんですよ。詐欺師ですか？って尋ねたかったです。

　山田総経理は１杯目を飲み干すと、お代わりをしつつ話を続けます。

山田：それでも、システムはどうやって作られるのか？大変興味を持ちましたので詐欺師の話を聞くことにしました。

宇都宮：詐欺師にするな！

山田：そして宇都宮さんから薦められたのがサイボウズのkintoneだったのです。

土井：kintone登場ですね。

　土井総経理もお代わりです。

山田：プログラミングしなくても業務アプリが作れると言われて「そんな甘い話はないぞ」と思いました。これで詐欺師確定の直前だったのですが。

土井：ですが？

山田：実際に目の前で見せられて、目からうろこでした。ぼくにでもできるんです！業務アプリが作れるのです！天使が輪になって舞い降りてきた瞬間でした。

土井：詐欺師が天使に昇格しましたね。

山田：これしかない！と思いまして、キントーンを使い始めたのです。

宇都宮：すぐに１カ月間の無料お試しに申し込みましたね。

山田：記念すべき１作目は「社員マスタ」でした。初めての体験でしたので、それはもうワクワクしながら無我夢中で教わりました。kintoneでは、「フィールド」からパーツを選んで「フォーム」へ配置することで、好きなレイアウトが作れます。（図Ａ）

図Ａ　レイアウト作成画面

土井：なんと。

山田：レイアウトと同時に、入力画面と一覧画面、そしてデータベースが自動的に作られてゆきました。自分がすごくできる人間に思えました。（図Ｂ）

図Ｂ　入力・一覧画面とデータベースを自動作成

　そこで海鮮のせいろ甘庶蒸しが運ばれてきました。その後も山田達人の話は深夜まで続くのでした。

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