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コンサルタントの起業失敗談(その9)


コラム 経営 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 起業失敗談

コンサルタントの起業失敗談(その9)

記事番号:T00000069


●経営とツキの流れ

相変わらず経営危機は続いていたのですが、前回ご紹介した麻雀で「ツキは来るものではなく、呼び込むもの」だということを学びました。

次に学んだ事を実践でどう活用したら良いのかを考えてみることにしました。

麻雀でもそうですが「ツキがない」といつもぼやいている人ほど、ツキはまわってこないものです。

そこで、ぼやかないように大きな仕事を取れなかった事についてのメリットを考えることにしました。

ここで重要なのは自分が「心から納得出来る正当な理由」が必要なことです。

1. 若くして楽に儲けるとろくな事にならない。

2. 大きな仕事が運良く受注出来たとしても、単なるラッキーであり、安定的に受注できる仕組みが無ければ、また元の木阿弥になってしまう。

3. 普通規模の仕事にモチベーションが湧かなくなるので大型受注狙いになる。

4. 一度上がった生活水準をまた落すのは家族・社員ともに大きな苦痛を伴う。

これらを自分にとっての「心から納得出来る正当な理由」とし、「受注出来なくて良かった」と思う事に決めたのです。

次に今後の対策ですが、経営が不安定な原因を考えると、

・ 仕事が少ないとき→積極的に営業活動を行う。
   ↓仕事が増える
・ 仕事が多いとき→営業活動を行えない。

という図式になり、仕事が多い時期は、一時的に利益は増えるものの、それが終わるとしばらく仕事が少ない時期が来てしまい、トータルではあまり儲からない結果となる事が根本的問題でした。

「営業活動」か「コンサルティング」のどちらかを他の人に任せられれば良かったのだが、その頃の弊社の人員では任せられる人材はいなく(総務会計が一人、アシスタントが一人、通訳が一人)、またそのような人材を採用できるほど金銭的余裕もなかった状況だったのです。

そこで「営業活動」か「コンサルティング」のどちらかを「0或は大幅な省力化」にできないか考えてみることにしました。

一般的には不可能と考えられる事ですが、これを実現しない事には今後も不安定な経営を続ける事になってしまうのです。

「コンサルティング」はサービスなので省力化すると品質が下がり難しいですが、営業活動は「プッシュマーケティング」から「プルマーケティング」にすることにより、実現は可能だとおもいました。

智恵を絞って考え、試行錯誤の末、「営業活動がほぼゼロ」にできる仕組みができあがったのです。

今は心から大きな受注が出来なくて良かったと思っています…

● 失敗しない為の教訓

「ポジティブに考える人ほどツキが回ってくる」
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアル起業失敗談

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