記事番号:T00000070
●失敗とは
9回にわたり、自身の経営失敗例をご紹介してきましたが、実際にはもっと多くの失敗を繰り返しています。
しかし本当は「世間一般に言う失敗」を、失敗とは思っていないのです。
例えばある期間、クライアントの要望で現在の会社以外にも別会社を作り、二つの会社を同時に経営していた時期がありました。
努力の結果、新会社もそこそこは儲かる様になりましたが、ある社長の言葉を聞いて、「あっ」と気づき、その1ヶ月後には早くもその会社を友人に譲渡しました。
その事を知っている人達には「あれは失敗だったね」と言われるのですが、「一人で同時に複数の会社のオーナーにはなれるが、同時に複数の会社の経営はできない。」という事を早い時期に体験として学んだだけで、大きな成果だったと心から信じています。
「失敗は諦めたときにだけ起きる。それ以外は成功への道のり」という類いの言葉をよく聞きますが、心から同感です。
私の過去を振り返ってみると、最初から成功する事は、その後もそこそこで終わってしまうのですが、苦労した事ほど誰にも負けない強みになっています。(或は大きな成果に繋がっている)
起業する以前も、何度も自分の限界の壁を乗り越えてきているので、大概の壁は乗り切れる自信がありました。
しかし起業の壁は、さすがに高く厚く、苦労しています。
当然、私だけの力ではなく、家族や先輩・友人・社員達に助けられており、その方々には深く感謝をしています。
また、皆さんの恩に報いる為にも、今の事業を必ず成功させなければならないと固く心に誓っています。
その為には、これからも多くの失敗が有ると予想されますが「失敗は成長のチャンス」と、前向きに捉え、諦めずに乗り越えてゆく覚悟です。
● 「恐ろしい褒美」
ある日、夢に神様が出てきて、こう言いました。
神様「お前は色々な苦労を乗り越えて頑張っているな」
私「ありがとうございます」
神様「褒美にお前の過去の人生で、いつでも好きな時間に戻してあげよう!」
私「神様それだけは勘弁して…」
(過去の苦労は、苦労の度合いを知らなかったので苦労する道を選んだのであって、出来る事なら2度と同じ苦労は味わいたくない。)
● 失敗しない為の教訓
「失敗という言葉は成功を諦めた人の辞書にのみ存在する」
ワイズコンサルティング 吉本康志